いつになったらリヴァイさんは帰ってくるのかな。窓から入り込む夕日が眩しくて、目を瞑る。残る残像。浮かぶリヴァイさんの顔にはっとして目を開く。まだ灯りはつけていない。夕日が部屋を照らして赤く染まっている。日が沈むのがすっかり早くなった。そろそろ灯りをつけないと、夕日の光も入って来なくなるから暗くなってしまう。


「日が沈むのが、早くなったなぁ」


この家に来てからどれくらいの日が経ったのだろう。このままリヴァイさんに甘えて、生きていってもいいのだろうか。

さっきまであんなに明るかった部屋がもう薄暗くなっている。マッチに火をつけてランプに灯りを灯すと鍵ががちゃりと開く音が聞こえて、慌てて玄関へ向かった。


「おかえりなさい」
「ただいま」


リヴァイさんは「部屋の中が暗いな」と言って、調査兵団のマントをわたしに手渡してくる。それを受け取ってハンガーに掛けるとリヴァイさんは「そのかけ方じゃ皺が寄るだろ・・・」と不機嫌そうにつぶやいた。ごめんなさい。


「今日の晩御飯は何だ?」


いつもの席に座ってわたしに話しかけるリヴァイさんを見ると、今日もリヴァイさんが無事にこの家に帰って来たことを、どこかにいる神様に感謝するのだ。神様今日もありがとう。


今のわたしの寿命は、リヴァイさんのためにあるようなものなんだ。

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テーマ「人外ファンタジー」
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