「ちょっと太っただろ、お前」


女が飯をつくるようになってから、女が妙にむちむちしてきたような気がしてならない。そう言うと女は見える体の部分を手で隠し、「そそそそそそんなことないですよ!!!」と首を振った。いや、それどう見たってそんなことあると言う風にしか取れないんだが。自分が飯を作れるようになったなら、自分の好物ばかり、そして自分好みの味付けになるだろうから、太るのは仕方ない。仕方ないにしてもリバウンドしすぎだろ。


「見ないでくださいぃぃぃ」
「見たくなくても目に入るんだからどうしようもないだろ」
「ううう。なんでリヴァイさんはそんなに痩せてるんですか」
「動いてるからな」


言ってからはっとした。女はこの家から出ることはない。体だって全然動かさない。・・・俺が軟禁しているから。


「今夜筋トレをするんだが、お前もやるか?」
「えっ」
「運動してないだろ」
「してないですけど・・・」
「お前もやれ」
「えっ」
「もしかしてお前・・・運動嫌いなのか?」
「!!!」
「しろよ」
「えぇぇ」
「腹筋背筋腕立てスクワット・・・」
「えええええええ」

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