「赤司君って女子力高いよね〜」
「は?何を言って」
「いやだってさ、掃除上手で料理も上手、爪はピカピカで、いい香りがする」
「江川さんこそ女子力高いんじゃないの?」
「この部屋の惨劇を見てもそう思う?」


にこやかに笑って江川さんは扉を開いた。うわぁ、惨劇。


たまたま江川さんが早く帰れることになり、待ち合わせて彼女の家へ向かう。美容師はお金がかかるらしい。だから外食するよりも家にいる方が良いのだと言う。外食したら俺がお金支払うと言うのだけど、それは嫌らしい。女性とはよくわからない。


「もしかして江川さんって掃除ヘタなの?」
「うっ、痛いとこついてくるね」
「掃除するのと料理するのどっちが得意?」
「・・・どっちもどっち」
「じゃあ両方やるから、お風呂でも沸かしておいて」
「うん。ありがとう」
「やりがいがありそうだ」


腕まくりをして惨劇状態の部屋に足を踏み入れる。女子力とは一体何かを考えた。

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