やってきました10月!やってきました体育祭!我がクラスには緑間と高尾がいるため、個人競技ではどんどん点を稼いでいる。お祭り好きな人たちが集まっているからか、競技がひとつ、ひとつ終わるたびに士気が高まって行く。応援団長のアヤちゃんがめっちゃ可愛い。チアリーダーの衣装似合ってるよーかわいいよー。アヤちゃんの手作りポンポンが揺れるたびに上がる図太い悲鳴。


「高尾くーん!がんばれー!」
「アヤちゃん!任せて!」


高尾からウインクが飛んでくる。アヤちゃんはそれを華麗に避けて微笑んだ。うーん。付き合ってないのかな・・・?あ、緑間だ。


「緑間、おつかれー」
「疲れてないのだよ」
「そっか」
「小松は競技に出ないのか?」
「出るよー。二人三脚と玉入れと仮装パン食い競争」
「仮装パン食い競争だと!?そんなものがあったのか?」
「あったよー」
「…似合うと思うぞ、小松」
「フォローはいらないよー」
『次は100メートル走です、参加者は〜』
「もうそんな時間か、行かなくては」
「緑間さっきから出すぎじゃない、競技」
「頼まれたからしかたないのだよ」
「もう5、6個出てるよね?」
「あと4つあるのだよ」
「頑張るねー、頑張れー」
「心がこもってないのだよ」
「がんばれっ!」
「…気持ち悪い」
「むかつくー」
「じゃあ、行ってくるのだよ」


心は込めたはずなんだけどな、一応。
走ってる緑間がなんだかかっこよく見えて、余計むかついた。どうなってるんだわたしの目。

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