安常処順
あとがき
 

まずはここまでお読み下さり有難う御座います。
当初、『夏の月夜』というお題をもらった時には全く別の話にしようと思っていたのですが、やろうと思っていた行事が平安時代には行われていなかったという驚愕の事実に行きあたったりと最初からどうしようもないスタートでしたが、その分平安時代についてほんの少しだけでも詳しくなれた気がしました。
因みにこの作中には普通に雰囲気で月見を行っていましたが、平安時代での月見はちゃんとやる日と言いますか、時期が決まっていたようです。
それも一年に二回するのが通例のようです。
なんでも一回だと不吉だとか。
あくまでも私が独自に調べた結果なので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、とりあえず雰囲気ではしていなかったようですので、そこだけこの話を信じられませんよう。
そこは完全なるフィクションです。
また、このお話のタイトルにもなってます『安常処順』は平穏な日々に慣れ、順境に身をおく状況。無風状態の平和でのどかな暮らしのことという意味があります。
タイトルをつけなくてはいけないという当たり前のことをすっかり忘れてしまっており、最終的に話の内容も夜の散歩みたいな内容になったこともあり焦って四文字熟語を漁っていて見つけた言葉です。
昌暁は結構波乱万丈な人生を送っている雰囲気でしたが、あくまでも現在、この作中のころはまわりも落ち着き、彼自信平和に暮らしている状態で、この四文字熟語がぴったりだと思い、この言葉をタイトルとさせていただきました。
しかしこの物語の主人公はあくまでも葵という青年です。
昌暁が主役っぽく書かれてますが、あくまでも葵が主役なんです。
葵については全体的に謎な人物に映るようにあえて、どういった人物なのかは細かく書くことはしませんでした。
実は沢山細かい設定があり、私自信色々調べたりして考えていたのですが、彼のことを細かく書きだすと短編では収まりきらない気がしましたので、彼がどういう人物なのかは読まれた皆様の抱かれたイメージにお任せ致します。

最後になりましたが、ここまでお読み下さり本当に有難う御座いました。
そして今回、このような素晴らしい企画を企画してくださいました、南亜月様、月城鈴乃様、並びに企画参加者の皆様に心よりのお礼の言葉を捧げさせていただきます。
今回は企画に参加させていただきまして、本当に有難う御座いました。


殊燈杜稀



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