×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -




18

「あー!ぁっ、ああぁ!やらっ、やっ、め、やえ゛、でっ!…〜っぐ、ひぐぅっ、んああぁあ!」

取れるのではないかと言うほどに、口に含んだ乳首を縦横無尽に舐めまわす。ぺニスはずっと亀頭のみを先走りを塗り込むかのように手のひらで包んで弄りなでまわす。
前立腺を突きながらの乳首とぺニスへの愛撫、しかもぺニスは同じ男同士よく知るイケない先のみを城之内に執拗に責められ、名村は頭を振りたくり泣き叫んだ。
体は自分の意思など全く通じず、壊れたおもちゃのように痙攣を繰り返す。

「ひっ、…、狂う、、気、狂、…っ、まっ、アッ、アッアッ、や、あ、」
「…っ、はっ、一緒、にっ、イこう…っ!名村、一緒に…!」
「あっ、まっ!うあぁっ、ああ――――!ああ゛ああ!!」

がつん、と思いきり奥を突き、そのまま小刻みに前立腺をゴツゴツと突きながら同時に亀頭ばかりを責めていたぺニスを握りしめ、めちゃくちゃに扱き上げる。
溜まりにたまりきった快感の放出を促す急な刺激に、足の指先からびりびりと電気のようなものが走り、前立腺からぺニス、乳首、そして脊髄を駆け上がり、脳内に火花を散らし、

「…〜〜〜あ゛ー―――、……ーーーッ!!ーーッ………!!」

声にならない声を上げ、名村は目の前が真っ白になるほどの絶頂を迎えた。

同時に城之内も名村の中で果てたが、絞り出すためにかゆるゆるとしたストロークで抜き差しを繰り返す。名村のものも、白濁を飛ばしたそれを離すどころか扱き続け、名村は長い長い絶頂を味わった。

「やら、も、はああっ!」

名村が全て出し尽くしたにも関わらず、城之内の腰と手が止まることがない。

「なむら…っ!名村、名村…!」
「や、アッ…んっ!ん…!」

空いた手で名村の顔を自分の方に向け、啼き続けるその口を塞ぐ。熱い舌を絡めとり、その激しさとは裏腹に優しく頭を撫でると名村は震える手を城之内の首に回してしがみついた。

名村の行動に、城之内の胸がギュウンと音をたてて叫び出したくなるような甘酸っぱい痛みを城之内の脳に、心に伝える。

ああ…っ、かわいい…っ!

今現在ぐちゃぐちゃに啼かされているというのに、すがるようにしがみつくなんて、どれだけ情欲を煽ってくれるんだ。

名村の中の己自身がぐんと質量を増す。

「やぁ、おっき…!ヒィ、」
「名村…っ、好きだ、好きだっ、好きだ…!」

心が叫ぶままに言葉を紡ぐ。いくら言っても言い足りない、抱き締めても抱き締め足りない。こんなにも、思っても思っても足りないほど人を愛しく思ったことはない。どうしたら伝わる?どうしたら足りる?
愛しすぎる想いは形となって溢れ出る。城之内の頬には、熱い滴がいくつも流れていた。

「…れ、も…、ぉれ、も、すき…」
「…っ!」
「ひああ!」

快感の為に乱れ、拙い言葉遣いで城之内の想いに応える。その瞬間にどくん、と熱い飛沫を奥に浴び、名村はびくんと体を跳ねさせ、仰け反った。


「…っ、先に、イくとか…かっこ悪…っ、」
「あ、…っあ!まっ、」
「くそ…!名村がかわいいことするからだ…!」
「やっ、やっ!ああ!ああぁ!」

両手でがしりと腰を掴み、ガツガツと突き上げる。確実に名村のいいところを狙い定めてくる激しすぎる律動に名村は全身を痺れさせるほどの快楽に啼き喚く。
出すものなんて何もなくなってもひたすらにイき地獄を与えられ、名村が解放されたのは夜明けが近くなってからだった。

[ 210/215 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



top