7
「…っん、」
啄むようなキスを繰り返しながら、高見沢の手がゆっくりと優しく体を撫でる。
頭、頬、胸、背中、脇腹、触れられるところ全てがなんだかじわじわとしびれる。
「…緊張してる?」
手のひらが滑るたび、小さく跳ねて体をこわばらせているのに気がついたのだろう。高見沢が顔をあげて優しく微笑みながら問いかけたことにこくこくと頷く。
「俺も緊張してる。なんだか初めての時みたいにドキドキするんだ」
ほら、と手をとり当てられた高見沢の胸は、いつもよりかなり大きく速く鳴っていた。
「嫌なことがあれば言って。ちゃんと千里が言うようにするから」
「…っ、ひ、ぅ…っ」
高見沢の素肌から伝わるその鼓動の意味に思いが溢れ涙がこぼれた。急に泣き出した俺を見て慌てて謝る高見沢に、ぶんぶん首を振る。
「…っ、すき…っ、たかみざわ、好きだよ…っ」
「…っ!俺もだよ、千里…」
いいんだよな。高見沢からの、その言葉を信じていいんだよな。
同じ気持ちでいてくれてるって信じていいんだよな。
泣きながらの告白に一瞬息をつまらせて、それから俺が大好きな笑顔で同じ言葉を返して抱き締めてくれた。
「あ…っ、ぁ、」
優しく、柔らかな綿でも触るかのように平べったい俺の胸を両手でなで回す。高見沢の大きな手のひらが円を描くように滑るたび、刺激ですっかり立ち上がった乳首がその手のひらで柔らかく捏ね回されて、その都度その頂から痺れるような甘い快感が走り、嬌声があがる。
うなじや鎖骨にキスをされ、ぞくぞくと背筋を寒気にも似た快感が走り、下腹の奥にきゅんきゅんひびく。
「たか…っ、も、や…っ、ぁあ、んっ!」
もじもじと足を擦り合わせ、腰をくねらせながらそこばかりを責める高見沢に訴えると今までなで回しているだけだったのに、胸の粒をふいに両方摘ままれた。
「ふぁ…っ、あ、あっ!んっ、や…ァっ!」
そのまましこった乳首をこりこりと摘まんだ指で捏ねられ、びくびくと体が跳ねる。
俺がそこの刺激だけではイケなくて、でも乳首に弱くて寸止めにも似た快感に泣きじゃくるのを見てから高見沢は乳首責めが好きで、執拗に俺を乳首だけで泣かせる。初めから割りとすぐに乳首で快感を得るようになってしまっている俺は、すっかり開発されていていつもいつもバカみたいに恥ずかしい声を漏らしながら泣いてしまう。
「んっ、んっ、は…っ、ぁ、ん…っ、くっ」
くにくにと強弱をつけて揉みながらこりこり捏ねられ、それに合わせて漏れる声が恥ずかしくてたまらない。俺の息子は下着の中ですっかり立ち上がり先走りが溢れてパンツにいやらしいシミができているのが濡れた感覚でわかる。
「も、やだっ、あ、っぁあん!」
指でしか弄られていなかったそれに、ぬるりと何か湿ったものが宛がわれ次には温かいものが乳首全体を覆った事で、高見沢の口に含まれたのだと理解した次の瞬間にはそこを思い切りなめしゃぶられていた。
「あっ!あっ、あっ!ん、くぁ、ひっ!ああ!」
口先を尖らせてちゅうちゅうと吸ったり、乳輪ごとくわえはむはむと口を動かしながら舌でなめ弾いたり、舌先でねっとり転がし捏ね回し先を押し埋めたり、そうする間にも反対の乳首はもちろん指で苛められている。つまみでも調節するかのように左右に捏ね、ぴんぴん弾き、摘まんで先を爪先でかりかり引っ掻いたり。
「ひぁあっ、あ――っ、!あぁ…――――!」
がくがくと壊れた人形のように体が痙攣し、切なすぎる快感に腰が勝手に上下に揺れて涙がこぼれる。
ちゅぽん、と音がするくらいに吸いながら口を離し、今度は同じように逆に吸い付き、今までしゃぶっていた方は指で捏ねられた。
「あ、あ、あ…」
軽く絶頂を迎えているのだろうか、そこばかりを1時間ほど責められた頃には自分の意思なんて全く関係なしに乳首に刺激を与えられるたびに体がびくびくと跳ねるようになり、頭が溶けそうになっていた。
制止を求める声すら上げることもできなくなっていて、半開きになって涎を垂らす口からは小さく短い声しか発することができなかった。
焦らしに焦らされ、ぺニスは溢れすぎた先走りで射精をしたかのように濡れそぼっている。
内股がかくかくと痙攣して、力なくのけぞる姿を見て高見沢はようやく乳首を離し、恍惚として唇をなめ俺を見ていた。
「おまたせ」
「は…?…――っ!ヒ、アァアアあ!!」
にこりと笑って俺にキスをされ、なにが、と思った瞬間には足の先からてっぺんまで稲妻が走ったかのような衝撃が駆け抜け、ぺニスをしごかれたのだと気付いたのは自分の白濁が顔の辺りまで飛んできた時だった。
「あ゛―――――ッ゛ッ!あ゛あ―――――…!!」
「大丈夫、大丈夫。全部出そうな」
「やぇっ、こわっ、こわぇう…!ちんぽ、こわぇうよぉ…!」
泣き叫び、頭を振りたくる俺を子供をなだめるように優しく撫でながらもぺニスをしごく手を止めてくれない。
ようやく訪れた絶頂に泣き叫ぶ。
俺はぺニスをしごき続けられながら長い射精をし続けた。
[ 180/215 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]
top