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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -




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theta様からのリクエスト、『チワワ親衛隊長×チャラ会計』です!
リクエストいただいた内容から若干ずれた感が否めません。それに、隊長のチワワ具合が上手く表現できず…チワワに見えません…。
こんなお話でよろしければもらってやってください(><)がんばります!

注※18禁要素がございます。苦手な方、未成年の方は閲覧ご遠慮ください。


ーーーーーーーーーーー

「あっ、あん、栄さまぁ…」
「気持ち良さそうだねぇ、かぁわい」
「んっ、んぅ、き、もちい、ですぅ…」
「失礼します」
「げっ!」

ノックの返事を待たずしてガチャリと開かれた扉から現れた顔を見て、思わず心の中の声が出ちゃった。さっきまで気持ち良さそうに喘いでいた子も扉の方を見てびっくりしてから真っ青になってかたかた震えだした。そりゃそうだよね、どうしようって焦っちゃうよね。

「またですか、栄様!猿みたいに盛るのはやめなさいって言ったでしょーが!」
「ええ〜、猿ってひどおい。そんなにめっちゃヤリまくってるわけじゃないよう、一日一回?も行かないじゃん、最近はぁ」

ちょっとだけ言い返したりもしてみたけど、じろりと睨まれてうっと詰まる。こわいこわい。

「…あなたも早く服を着て出て行きなさい。処分はおって知らせますが除隊は覚悟してくださいね」
「そんなっ、隊長…!」
「言い訳は聞きません。出て行きなさい」

きっぱりバッサリと言い切った後、腕を組んで立つその姿はまるで仁王像のようだ。さっきまでかわいがってあげてた子はもう何も言えなくなって急いで服を着て出て行った。

目の前のちっちゃい子に睨まれてうろうろ視線を泳がせる俺ちゃん、この学園の生徒会会計やってます。名前は栄永悟(さかええいご)、よろしくね。
…でもって、この子、有村ルイ(ありむらるい)君はオレの親衛隊の隊長さん。ものすごく小さくてかわいらしい顔してて、男ばかりで隔離されたこの学園でルイくんは抱きたいオトコノコの上位に入ってるんだよ。ほんとにね、初めておれんとこ挨拶に来たときはびっくりしたなあ〜。だって、おっきなおめめをくりくりさせて俺を見上げるその姿はまるでチワワわんこみたいだったんだもの。

でもね、この子、チワワはチワワでも気性の荒いチワワちゃんだったみたいなのね。

俺、たのしーこときもちーこと大好きなんだよね。俺みたいなの、チャラ男っていうんだって。知ってた?
で、そんなチャラ男な俺ちゃんは下半身がちょーっと緩かったりする。ルイくんは俺の一つ下だ。二年生に上がって、隊長さんになったんだ。ルイくんが俺の親衛隊に入ったのは一年生だから、夜のお当番システムとか知らなかったのね。お当番システムっていっても、俺が気に入った子に一晩のお誘いをかけるんだけど規模が大きい俺の親衛隊でルイくんたち一年生が前に出てアピールなんて許されない。
つまり、俺の誘う子は親衛隊の前列にいる子ばっかだったのね。

で、学年が上がった時に初めて前の方にきたルイくんは、三年生たちが次々毎日声をかけられるのを見てびっくりしたんだって。
んで、前隊長に食って掛かってなんと隊長の座から引きずり下ろし、自分が隊長になったわけ。
前隊長は俺に抱かれたい派だったから、こんな下半身ゆるゆるな規則だったんだけど。
初めて挨拶にきた時に、かわいこちゃんとドッキング中だった俺はルイくんに絶対零度のブリザードを浴びせられて正座するしかできませんでした。

で、親衛隊のルールをがらっと変えちゃったルイくんは、俺がこうしてかわいこちゃんといたすことをひどく怒るのね。
ルイくんに怒られるのはすっごく怖いから、ルイくんの前ではそんなことしませーんって顔してるんだけど我慢できなくてばれないようにこそこそ声をかけたりしてるんだよね。
だけど、毎回こうしてばれちゃって怒られちゃう。
チワワんこの嗅覚恐るべし。

シャワーを浴びにいけとベッドから引きずり下ろされて部屋を出る前にちらりと振り返れば汚れちゃったシーツを剥ぎ取りせっせかベッドを整えてるちみっこ。
ふう、とため息をついて頭をかいてシャワー室へむかった。


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