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ちゅ、ちゅ、と軽く繰り返されるキスに、榛原が一回一回離れるたびもっとしてほしくて追いかける。

「ん…っ」

少しでも離されるのが嫌で、必死に追い縋りしまいに迫られすぎた榛原は体制を崩して後ろに倒れた。
覆い被さる体制になったのをいいことに、榛原の口を好きに塞ぐ。

「ん…っ、んぅ、…っは、ぁ…っ、ん…」

逃げを打つ榛原の舌を追いかけ、幾度も吸い上げる。飲みきれない唾液が口はしから伝い、ぴちゃぴちゃといやらしい水音が麻薬のように脳に響いた。
俺の下で身を捩った榛原を、逃げようとしているのかと焦ってぐっと押さえ込む。

「まっ、て、…っ、委員長、ん…っ、んぅ、待って…っ、」

逃げないから、と途切れ途切れに言われ、そっと顔を離す。
はあはあと大きく息を乱し、苦しそうに眉を寄せる榛原を見てまた焦る。

「す、すまない…、あの、おれ、おれ…」

しどろもどろに謝ると、少し呼吸を落ち着かせた榛原が俺の下から這い出て立ち上がった。
逃げないって言ったのを聞いたのに、榛原が離れるんじゃないかと慌てて手を伸ばすと榛原は伸ばした俺の手をつかみ、そっと手を引いて俺も立つように促した。

榛原に促されるまま、立ち上がって手を引かれるのについて歩く。ほんの1、2歩進んで向かった先は榛原のベッドで、榛原は俺の手を引いたままベッドに上がると寝転がり、俺を自分の上に誘導した。
そして、一連の行動に困惑して両手を榛原の横につき戸惑っていると、榛原はにっこり笑って俺に向かって両手を伸ばして広げた。

ぐっと目の奥が熱くなって、鼻の奥がつんとなる。口がわなわなと震え、目を伏せて頭を下げれば溢れた涙はぼろぼろとこぼれ落ちて榛原の顔に滴を垂らした。
下げた頭をそのまま広げられた両腕でそっと引き寄せられ、榛原の胸に抱かれる。シャツ越しに聞こえる榛原の鼓動が耳に届き、まるで母に抱かれる赤子のように身体中が温かいもので包まれ甘えるようにぎゅうと抱きついた。

「委員長、かわいい」

ふふ、と柔らかく笑いながら抱いた頭を優しく撫でられ、もっととねだるように頭をすり寄せる。叱られて許された子供みたいだ。

榛原の胸は、腕の中は、それほどまでに優しくて、温かくて、ずっとこうしていたくなる。

「あっ!」

ふとすり付けたほほに小さな凹凸を感じてそれが榛原の胸の頂だと気づいた瞬間に、一気にかっと体が熱くなってシャツの上から吸い付いた。

「あっ、委員長…っ、やだ、だめ…っ」

はむはむと唇で歯をたてないようにして食み、舌で形を確かめるようになめる。
突然の刺激にいや、いや、と頭を緩くふってずり上がって逃げようとするのをぐっと抱き寄せ再び吸い付く。

「あ…っ、く、すぐった、ん、ア」

吸い上げ、なめ弾くたびびく、びく、と体を小さく跳ねさせる榛原に、くすぐったいだけじゃなく感じているのだと感づいた俺は反対の乳首にも同じ様にねぶりついた。
離した方は、抱きしめるために回していた手を持っていき指先をつい、とあてる。
濡れたシャツで滑りがよくなっているのをいいことに、人差し指の指の腹をあててぬるぬる、くるくると先だけを刺激するように指先を動かした。

「あ、あっ、…っぁ、やっ…、やっ、」

先に食いついた方と同じ様に、吸って、なめてを繰り返す。
榛原の体の跳ねる間隔が短く、せわしなく大きくなり、口からは絶えず甘い声が漏れ息が荒くなっていく。
ちゅぱ、と音をたてて一旦顔を離すと、濡れたシャツが卑猥に透けて弄られて赤くなった乳首がぷつんと立ち上がり、思わずごくりと喉をならす。

両の手の指を持っていき、中指と親指できゅっとつまむ。こよりを縒るように、スイッチでも入れるように摘まんだ乳首のこりこりな感覚を楽しみながら縒る。人差し指を立ててつまんだ乳首の先にあて、窪みをくじるようにクリクリと弄った。

「ひっ、あーっ、あっ、あっ!〜っん、ア、っ、やぁっ」

逃げるようにベッドに沈んだかと思うともっとと言うように胸をつき出す。榛原がどれだけ動こうと決して指先は離さず、一時も休む暇を与えずひたすらに乳首をいじめた。

人差し指と中指でタバコを挟むようにして乳首を指の間に挟み、間からちょこんと覗く挟まれて少しつぶれた形の乳首の先を親指で捏ね回す。

「あーっ、あっ、ん、はぁっ、はっ、ん、…っや…ぅ、ゃあっ…、あーっ、あーっ…」

絶え間なく続く乳首責めに、榛原の体はがくがくと痙攣を起こしたかのように常にビクつき、口からは短い嬌声がひっきりなしにもれている。

榛原の淫靡な姿に俺の息子はすっかり勃ちあがって痛いくらいに主張していた。

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