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「じゃあ、行ってくる」
「ああ、いってらっしゃい。気をつけてな」
朝ご飯を食べた後、仕度をして立ち上がると小暮がカバンを持って玄関まで見送ってくれた。にやにやとゆるむ顔を隠せずにいると、小暮が不思議そうに首を傾げる。
「…どうしたんだ?」
「いや、新婚さんみたいだなあって」
「…っ!」
ぼんっ、と音がしそうなほどに一瞬にして真っ赤になった小暮に顔を寄せる。
ちゅ、と軽くキスをすれば恥ずかしそうに目を伏せてから、ちらりと俺を見たその仕草に息子が反応しそうになった。
「…お、お仕事…」
「ん?」
何か言いたいのか、口ごもってもじもじとしだした小暮の頬に手を当て優しく聞き返す。
「…お仕事、頑張って…、あ、ぁ、…あなた
…っうわ!」
小暮の言葉を聞いた瞬間、止めていたネジが一本ぶっ飛んだ。思い切り引き寄せて玄関横の壁に押し付けると、小暮の履いているスウェットのズボンの中に手を突っ込み竿を握る。
「なん、やめっ、あ、あやのこうじっ!」
「ムリ。な、抜くだけ。一緒に一回抜くだけ、な」
「あっ、やだ、ァッ、ん!」
握った竿を優しくもみ込み、上下に扱いてやれば小暮はびくんと体を跳ねさせてすぐに甘い声を出し始めた。
幾度か扱きあげると、すぐに上を向きその先からはイヤらしい液が滲み始める。
滑りのよくなったそれをいじる手を止めないまま片手で性急に自分のズボンを下げ、小暮のモノよりもガチガチに固くなっている自身を緩く扱くと、小暮のモノとぴったり合わせて両手で包み込んだ。
「あ、あ!」
いわゆる兜合わせにして、ズリュズリュと擦りあげると小暮が喉を反らす。露わになった首を舐めあげて手で擦るだけじゃなく腰も振ってピストンを加えれば、小暮は耐えきれないのかがくがくと膝をわななかせあんあん啼いた。
「やっ、ンんっ、ッあ、あ…っ、イッ、くぅ、イく…ぅっ…!」
俺の肩を掴む手の指が握りしめられ、食い込む。小暮の絶頂が近いことを感じた俺はとどめとばかりに筒にしていた手の片方をはずし、手のひらのくぼみで亀頭を包み小刻みに左右に擦ってやった。
「ィッ、あ…―――!」
「は…っ…ッ!…っう!」
「…っ!――〜…ッ…!」
小暮はぎゅっと目を閉じ、ぽろぽろと涙をこぼしながら絶頂した。
だらしなく口を開け、真っ赤になって泣きながら絶頂の余韻に震える小暮にキスをする。
軽くあわせて顔を離せば目があってとろんと溶けた顔のままふにゃりと笑った。
胸がぎゅっとなって、そのままもう一度キス。
ほんとは頬をなでてやりたかったけどさすがに精液まみれの手で触るのはやめておいた。
…それはそれで興奮するが。
キレイに処理をして、満足をした俺はすっきり爽やかな顔をして生徒会室へ向かった。
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