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はるしおで、オトナのおもちゃ初体験

昨年のツイッターでの、診断メーカーで出たお題です。半年かかりましたがやっと完成しました。
※注…全ページに渡り18禁、行為中は20禁ではないかと思われるほどエロオンリーです!未成年の方、苦手な方はご遠慮ください。
ではどうぞ。


―――――――――――

今日は、従姉妹の結婚式だった。久し振りに会う従姉妹のお姉ちゃんはとてもキレイで、お姫様のようだった。

その従姉妹の結婚式、本来ならば友人だけでやるはずの二次会に、従姉妹がどうしてもというので梨音と紫音も参加となった。小さい頃から可愛がっている二人を自分の友人に見せびらせたかったらしい。
従姉妹の友人たちはとても優しくしてくれた。人見知りでやや無表情にこわばる紫音にも笑顔で接してくれ、特に梨音は、お人形さんみたいだとキレイなお姉さま方に囲まれ猫可愛がりされていた。

そんな楽しい二次会、お決まりのビンゴゲームが始まり、紫音が五等を当てた。真っ黒の紙袋を渡されたときに、司会の人が『恋人と楽しんでね!』と言って渡してくれたから、紫音は何か楽しいゲームが入っているのだと思っていた。

「おもしろいゲームだったらりーちゃんと克哉先輩も一緒にやろうね」

にこにこ笑いながら結婚式から帰ってきて、荷物をおいて一息つくと、克哉から梨音に電話が入った。そして、梨音は『先輩に会ってくる』と出ていってしまった。

梨音が出ていくと入れ代わりのように、晴海が紫音を訪ねてやってきた。克哉と一緒にいたらしいが、梨音がやってきたので自分も紫音に会いに来たのだそうだ。
晩御飯は食べてきたし、明日は休みだし。梨音から『先輩の所に泊まる』と来たのは割りとすぐのことだった。

お風呂に入り、二人で並んでテレビを見てまったりと過ごす。ふいに目があって、晴海がにししと八重歯を見せて笑うと紫音もはにかんだように笑う。どちらからともなく近づき、紫音がほんのり頬を染めながら目を閉じ、二人の唇が触れ合う瞬間…

「ん?」

二人の足元で、バサリと音がして同時に音のした方に顔を向けた。
そこには、真っ黒の紙袋が転がっていた。どうやら紫音が体を少し動かした時に、ソファの前にあるローテーブルに軽く足が当たりその横に置いてあった物がその衝撃でタイミングよく倒れたらしい。

「あ」

紫音が手を伸ばして紙袋を手にして座り直した膝の上に乗せる。

「これね、今日の結婚式の二次会のビンゴゲームで当てたの。なんかね、恋人と楽しんでねって言ってたから、おもちゃかなって思って。先輩と一緒に遊ぼうと思ってたの忘れてたや」
「へえ…」

紫音ちゃん…それはヤバそうですが。

晴海はあからさまに怪しい真っ黒の紙袋を見て嫌な予感しかしなかった。だが、にこにこ話をする紫音に言えるはずもない。

「ほんとはりーちゃんと一緒に開けるつもりだったんだけど、恋人と楽しむものなら、晴海先輩と見てもいいよね?」
「えっ?あ、紫音ちゃん、まっ…」

どうしようかと考えている一瞬の間に、紫音が袋の上部を開けてしまった。中を覗いて不思議そうな顔をしている。

「なんかいっぱい…全部出すね」
「紫音ちゃ…!」

どうしてこういう時だけ大雑把なのか。紫音は一つずつ取り出したりせず、そのまま袋をテーブルの上でひっくり返して中身を全部ぶちまけた。

その瞬間、晴海が固まってしまったのは言うまでもない。

あるわあるわ、おもちゃはおもちゃでもオトナのおもちゃ。

グロテスクなバイブから、定番のピンクローターに媚薬入りローション…。袋を持ったまま、出した中身を見つめる紫音にどう声をかけようか。

「…なに、これ?へんなかたち…。先輩、知ってる?」

バイブの箱を一つ手に取り、不思議そうに晴海に尋ねる。どうしようかと思ったが、嘘をついて何かの機会に本当の事を知った時の方が困る。
晴海は正直に、紫音の質問に答えることにした。

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