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12

それから、誠二は俺に合い鍵を渡した。

「セフレはおしまい。ここに来るのもおしまいって言ったろ?新婚なんだから、新居に移らないと」

なんと、あの日にはすでに新しいマンションを用意して、引っ越し業者に頼んでいたらしい。
強引な。俺が断ったらどうするつもりだったんだ。

「そんなの、攫って監禁するつもりだったに決まってるだろ。」

笑顔で言っていたが、あれはマジだった。
それだけ思い詰めさせちまったってことだ。ごめん、誠二。それを嬉しいと思う俺は最低かな。



もうすぐ俺は、養子縁組みをして誠二と本当に夫婦になる。海外にも挙式に行くつもりだ。


一年、辛かったけど今それ以上の幸せを感じている。
もう二度と、我慢はしない。
俺から、もう一度愛してるをお前に。


end
→あとがき

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