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13

その後、昨日の行為のせいで熱が出て、歩くのも大変だった僕を聡はかいがいしく世話を焼いてくれた。



僕たちはお互いのことを話した。
今までずっと片思いをしていたこと。一生、片思いのままでいようと思っていたこと。
聡は、
「今まで傷つけてごめん」と何度も謝ってくれた。
聡からも、砂森くんとのやり取りを詳しく教えてもらった。
やっぱり彼は、いい人だ。…僕を好きだっていったのは、聡にハッパをかけようとしてくれたんじゃないだろうか。

それから、ホストのお兄さんのこと。
彼はその先でバーをやってるらしく、たまたま店に向かう最中に僕を見つけ、危ないと思って助けてくれたんだ。
泣き続ける僕をホテルではなくバーに連れて行って、話を聞いて慰めてくれた。
『いつでも聞いたげるからね』
と、最後携帯番号を教えてくれて、家まで送ってくれたのだ。


「だから、聡が僕の初めての人なんだよ」


と言うと、余計に落ち込んで後悔していた。

「次は、優しくするから。」



そう言って優しく笑いかける聡に、顔が真っ赤になった。



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