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「ね、ご主人様。イきたい?俺もイきたい。だから言って?
ほら、早く早く。」
「ひぃっ、あ、あぁ゛、っ、や、…あ、んぁあ、あぁ!」
ご主人様、なんて呼びながら俺に先ほどの言葉を言わせようと更に責めを激しくする。
気の狂いそうな快楽の中、涙でぼやけた目で先輩を見上げればそこには俺のことを心底愛しい、と熱く見つめる眼差しがあった。
俺は拘束された腕を震えながら先輩に伸ばす。
「…?」
俺の行動を不思議そうに見つめる先輩の首に腕を回し、力の入らない体を無理に起こしてぎゅうと体を密着させ、
「…響…、ほしい…」
「…っ!」
そう、耳元で囁いた瞬間。俺の中に熱い飛沫がどくどくと注ぎ込まれた。
「うあ、ぁ…!」
「…っ、伸二…!不意打ちなんて反則だよ!…っくそ!」
「ふぁっ、や、っぁ、…まっ、あ、あぁ゛、あぁあ!」
先輩は両手で俺の腰をがしりと掴むと、激しく打ち付け始めた。
散々焦らされた俺はあっという間に絶頂を迎える。だけど先輩は腰を止めるどころか更に奥を抉るように突き上げ、イったばかりの俺のペニスを扱き、と責めの手を一層激しくする。
「いやぁああ、ああっ、あぁあ゛!」
「伸二っ、伸二、伸二…!愛してる、愛してる愛してる…!」
先輩は『愛してる』を繰り返しながら、泣き叫ぶ俺を気を失うまで犯し尽くした。
翌朝、動けない俺をそれは幸せそうに世話をする先輩。喉が乾いたと言えば水を持ってきて飲ませ、朝ご飯を作りベッドの上で食べさせ、トイレは尿瓶を持ってこようとしたのでぶん殴ると抱き上げて連れて行ってくれた(中にまで入ろうとしたので『まて』をさせたら嬉しそうに正座をして待っていた)
「これだよ…!この、情事の後の君の世話を一身に任せられる喜び…!犬にとってこれ以上の至福はないさ!」
その一言に、俺はぽろぽろと涙を流してしまいそれを見た先輩がぎょっとして慌てて俺をなだめ始めた。
「し、伸二?どうした、どこか痛いのかい?」
「ちが…、…」
首を振り、嬉しくて、と小さな声で呟く。
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