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6

「ば、バッカじゃねえの!?そう言う問題じゃねえだろうが!どっちにしろそいつはノーマルなんだ、だったら受け入れてなんてもらえるはずねえだろうが!」

長沢は、ますます顔を歪めて叫ぶかのようにそう言った。

「…あ、あのさ。長沢。…俺、俺さ。確かに俺はお前の言うとおり変な性癖なんて持ってないからお前から見れば、『理解してないくせに』って思うかもしれない。…でも、でもさ。お、おれ、どんな変態でセクハラばっかしてる先輩でも、そんな先輩が好きだから。
…プレイは、できないかもしれない、けど、先輩って人を受け入れることはできる。だから、先輩はあげない。あげられない。ごめんなさい。」

手錠をかけられたまま、長沢に向かってぺこりと頭を下げる。そんな俺に長沢は何も言わず、沈黙が三人の間をしばらく流れ。


「…っ、伸二いいいいいいい!!!!」
「ぎゃああああああ!!」


そんなシリアスな空気を意の一番にぶち壊したのは、やはり滝川先輩であった。俺の名を叫び、がばりと抱き着きむちゅむちゅとキスを繰り返す。ついでにべろべろと舐められて俺の顔は唾液まみれだ。

「やめっ、ちょ…!…っ、ん、ぷあっ!や、、っ、き、きたね…っ!!」
「ああっ、伸二、伸二伸二伸二伸二伸二!!俺のご主人様!!途中で罵る君が愛しい!愛してる、愛してるよ伸二!離さない、離すもんか!ああもう我慢できない今すぐ喰いたいさあ行こう今行こうとっととイこう!」

最後の『行こう』だけなんか発音がおかしいだろ!先輩は鼻息荒く俺を抱き上げ、長沢にはもう眼もくれようともせずに教室から飛び出した。
俺は先輩に担がれながら、教室を出ていく直前に長沢の方を見ると、長沢は静かに涙を流しながらどこかすっきりとした顔で微笑んでいた。


「せ、せんぱ…っ、ふぎゃ!」

先輩は矢のごとく自分の部屋に俺を連れ込みベッドに投げ捨てたかと思うとがばりと俺に覆いかぶさり、ぎゅうといきなり俺の股間をわし掴んだ。そしてそのままむぎゅむぎゅと痛いくらいの力で揉みだし、もう片方の手を制服の裾から差し入れたかと思うと胸の粒を人差し指でくりくりと弄る。

「は…っ、や、…ん、んっ、せん、ぱ…っ!アッ、あ…!」

先輩に開発された体はそれだけの刺激ですぐに敏感に反応し、甘い快感を俺の脳髄に伝えてくる。恥ずかしくて制止しようと上げたその手が、手錠で拘束されているのに気付いた。

「せん、ぱ、、やっ、あん、…これ、はず、してぇ…っ。あ、あん、あん、ふ、服も…っ、ん、ああっ!」


拘束されているうえに制服まで着たままでなんて恥ずかしくて恥ずかしくてどちらも外してもらえるようにお願いしたのに、先輩はそのきれいな顔に悪魔の様な微笑みを浮かべた。

「だぁめ。今から伸二にはお仕置きするんだから。さっき言ったでしょ?俺はね、MだけどSにもなれるんだよ。大丈夫、痛い事や怖いことはしないからね。」


そう言ってにっこりほほ笑む先輩。お、お仕置きって!?

「…さっき、俺をあいつに譲るって頷きかけたでしょ。だめだろう?伸二。一度飼ったわんちゃんはきちんと最後まで面倒見ないとね。飼い犬だって、裏切られたら悲しくて拗ねて噛みつくこともあるんだよ。…ってことで、くだらないことで俺を手放そうとしたご主人様に飼い犬からお仕置きです」


いやあああああああ!!!

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