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おまけ

「神子さまっ、神子さま!」

今日もショージは庭園で街の子供たちに囲まれ楽しそうに遊んでいる。
初めに会った頃に比べ笑顔の増えたショージに嬉しく思う反面、それを面白くないと思う自分がいる。
なんでそんなに笑顔を振りまくんだ。お前は私のものなのに。お前は私にだけ笑顔を見せていればいいんだ。

神子のその金の光は子ども達にとっていわゆるサプリメントのような役割を果たすらしい。神子になってからというもの、街の子供たちに接して元の人柄により懐かれたショージは毎日毎日子どもたちと遊んでいる。

「神子様、だぁいすきー!」

これも神子の役割だ。子どもたちを健やかに育てるために仕方ない。
そう自分に言い聞かせ、ぎりぎりと歯ぎしりをしながらショージとそれを囲む子どもたちを睨みつけていたら、一人の子供がショージにそう言って抱きついた。私は腰掛けていたテラスの柵から飛び降りてショージの元へ大股で近付く。

「すまないな、子供たちよ。今日は用事があるのでこれまでだ。」
「えっ?アレク?うわあっ!」

私はショージを担ぎ上げると一切を無視してそのまま寝室へと連れ込んだ。

「何すんだよ、まだ子供たちがっ…、んんっ」

文句を言い出す前にショージの口を深い口づけで無理やり塞ぐ。体をよじり抵抗していたショージはやがて大人しく私を受け入れた。
とろんと快感に溶けたのを確認して、ちゅ、とリップ音をたててショージから離れる。

「な、にすん、だ、よ…」
「お前が悪い。私がいながら他の者からの抱擁を受けるとは何事だ。」
「ほ、抱擁って、相手は子供…」

ぶすりと膨れながらわき腹を撫で回す私のセリフにショージが真っ赤になりながら呆れたようにつぶやく。

「子供であろうと例え動物であろうと私以外がお前に触れることは許さん!明日から子供たちとの会合は一時間だ!」
「はあ!?何言ってんだ、そういうわけにいかないだろ!」
「いかないわけない!いやだいやだいやだ!」

やだやだと駄々をこねる私に、ショージがぽかんと口を開けて呆気にとられたような顔をしてそれからくすくすと笑い出した。

「…なにがおかしい」
「いや、あんたキャラ変わりすぎだろ」

ぶすりと膨れた私の首に腕を回し、ちゅ、と口づける。

「子供たちの為に時間は減らさないで。その代わり、あんたも一緒にいてくれればいいじゃんか」

遠くから見てるよりそばにいてくれた方が嬉しいし、ともごもごと真っ赤になって呟くショージにまた私から口づける。
私は神子の邪魔をしてはいけないと、ショージが子供たちといるときはなるべく離れたところから見ていたのだ。

「…お前にはかなわんな。さすが私のショージだ」


ふ、と微笑み、ショージが同じように微笑み返すのを見て私はショージの服を剥ぎ取った。


それからというもの、常に二人で子供たちに囲まれるようになり、公務の時は子供たちに今日は神子はお休みだと告げショージを膝に抱いて離さない私にショージは呆れながらも幸せそうに笑っていた。


おまけend

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