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如月様のリクエストで『不良総長(美形溺愛)×平凡』です!

35万ヒットがお二人いらっしゃったんですがお二人ともが『総長攻め』をご希望とのことでリクエスト頂いて驚きました。何という偶然(笑)

似たような設定にならない様に気を付けたつもりですが…


頑張ります!
ではどうぞ♪
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『あなたのために生まれ変わるの、こんな私は嫌かしら?』


深夜0時過ぎ。今流行の歌を聞きながらうとうとしてると、こんこんと横の窓ガラスを叩かれた。ああ、またあいつこんな時間まで。

カーテンを開けると、モデルか芸能人じゃないかと言うくらい顔の整った男がにやりと笑って窓のすぐそばに立っていた。俺がはあ、とため息を一つついて窓を開けると、そいつは靴を脱いで部屋の中に侵入してきた。

「わりいな、洋太。」

全然悪いと思ってないような口調で俺に謝るこの男は中垣内輝(なかがいち てる)。俺の隣に住む、同い年の男でいわゆる幼馴染ってやつだ。

「悪いと思ってんなら自分ちに帰れ。」

眉を寄せ、迷惑だと輝に文句を言う俺は松田洋太(まつだ ようた)。輝とは違い平凡な容姿のごくごく普通のどこにでもいる男だ。

輝と俺は小さい頃から幼馴染で仲が良く、いつも一緒に遊んでた。小さい頃からかわいい顔をしてたんだけど、中学に入ってからの輝はみるみるうちに背が高くなり超のつくほどのイケメンになってしまった。そして、輝はなんでか不良になってしまい、いまやチームまで作り、そこの総長とやらになっている。

あいつはすっかり夜遊びばかりするようになり、不良の奴らとつるんでばかりで俺と遊んだりすることはなくなったものの、交流までなくなったわけではない。それどころか深夜まで遊び歩いて親に怒られるのが嫌だからとかで毎回俺の部屋に帰ってくる。
何でも、ご両親が『俺のところに泊まってた』というと夜遊びをしてるのを疑いもせずに『洋太君とこなら大丈夫ね』と認知してるらしい。
俺も初めは怒ってたけど基本輝に甘いのでなんやかやと結局この部屋に輝が帰ってくるのを許してしまう。輝もそれをわかってるからか、いつも遠慮なしに入ってきては俺のベッドにもぐりこむのだ。

ほら、今もまた勝手に俺のベッドで寝る準備を始めた。

「あー、つっかれたー!」
「おい、裸で寝るな。Tシャツ貸してやるから服着ろって。そんでいい加減俺のベッドで寝るのやめろ。床に布団敷いてやるって何回言えばわかるんだ」
「やだよ、めんどくせえ。洋太だって布団わざわざ出すの面倒だろ?いいじゃねえか」
「ちょっ…」

一緒に寝ようぜ、と腕を掴んで俺を無理やりベッドに引き入れると上から布団をかぶせてきた。

こいつは何故か俺のベッドで必ずと言っていいほど裸になり、そして俺を隣に寝かせる。布団を敷いてやるとどれだけ言っても聞かないのだ。俺は自分の部屋のベッドじゃないとよく眠れないので自分が布団を使うのは嫌だ。初めて泊まられた時にそう言うと
「じゃあ一緒に寝ればいいだろ」
と言われそれからなんとなくずっと一緒に寝ている。それがちょっとだけ嬉しいような気がした時、俺は慌てて首を振って感情をうやむやにしたのを覚えてる。

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