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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -




4

「は…、あ…!んん…」

風呂で体を隅まで洗った後、アレク王は壊れものでも扱うかのように優しく荘司を抱き上げて寝室へと連れて行った。柔らかなシーツの上にそのからだを横たえると、荘司に覆いかぶさり口づける。

口内に侵入したアレク王の舌に荘司が応えるかのように舌を絡ませるとそれを合図にアレク王は荘司の体に愛撫を始めた。


脇腹を何度も何度も撫でさすり、口づける荘司の吐息に甘い色が混じり始めたに気付き、脇腹を撫でていた手を胸まで移動させる。

「んん…!」

指先が乳首をかすめ荘司の体が、びくりと跳ねる。その反応を見たアレク王はにやりと笑い、幾度も幾度も指先を乳首にかすめた。

ぴん、ぴん、と指が異動するたびに弾かれ、甘い疼きを伝える胸の粒に荘司はもどかしく腰を揺らめかせる。

「ひ、んぅ…、はぁ、…っ、は、ぁ…!」

真っ赤な顔で息を乱し、乳首を弾くたびにゆるく頭を振る荘司を見てアレク王がくく、とのどで笑う。

「…気持ちいいのか?」
「わ、かって、…ん、だろ…っ。も、焦らす、なよ…っ、―――――ああ!」

頬を紅潮させ、潤んだ目でアレク王を睨みつけながら文句を言うとふいに両の乳首をきゅっと摘まれた。そのままこりこりと強弱をつけて捏ねられ、荘司の体がびくびくと跳ねる。

「ふ、…んん、っ、あ、…ひ、ぃ、…っ!アッ、ぁん、あっ…!」
「かわいい果実だ。真っ赤になって私に食ってほしいと主張している…」

指で乳首をくびりだしながら、その先をちろちろと舐める。尖らせた口でちゅう、と吸われ荘司の目からポロリと涙が落ちた。

乳首を弄られるたびその中心からどうにもならない切ない快感が荘司を襲う。下腹がじんと重くなり、荘司のペニスは先走りを垂らしながらぴんと勃起していた。

勃ちあがった荘司のペニスに気付いたアレク王が、乳首を弄りながらゆっくりと顔を移動させ、舌先でつんつんと荘司のペニスを何度もつついた。

「や…っ、やあ…!ん、ん…っ、く、…ぁ…」

もっと、と言うように腰を浮かせアレク王にペニスを突きだす。その卑猥な様子をアレク王はひどく満足げに眺めわざと舌先でしかつつかない。

「も…、やだぁ…」

焦らされ、ぽろぽろと泣き出した荘司の頭を撫で涙を流す頬に口づける。

「ああ、すまない。体を捩るお前があまりにもかわいくてつい意地悪をした。ほら、ちゃんとしてやるから泣くな…」
「あっ、ああ…!」

謝罪が終わると同時にぱくりと一気に荘司のペニスを根元まで咥える。

「や、…だ、め…っ、!う、…あぁ、あああ!」

焦らされたペニスは急な刺激に、あっという間に白濁を吐き出した。絶頂で乱れる息を整えようとぐたりと力を抜き四肢を投げ出す荘司の尻奥のすぼまりに、アレク王が指を一本差し込む。

「…っ!ひ、いっ…!」
「…力を抜け。すぐに良くなる」

そんなこと言われても、と考えながらも口を開けば出てくるのはうめき声。圧迫感と違和感に眉をしかめ耐えていると、何かを探るように指を動かしていたアレク王が、くん、と指を曲げ腹側の少し奥のしこりをぐり、と押した。

「…!?やっ、…いや、あ…っ!あ、ああう!」
「ここだな」

明らかに艶のある声を出した荘司ににやりと笑い、そのしこりばかりぐりぐりと刺激する。荘司はがくがくと体を痙攣させ、あまりの快感に思わずずり上がり逃げようとした。

「こら、逃げるな」
「やあ―――!い、…やっ、そこ、…や、だぁ!…っく、…ひゃ、ん、…っあ、っん、あん、あんん…!!」

逃げようとした荘司の腰をがっちりと掴み、容赦なくしこりばかりを抉る。いつの間にか中に入れられた指は三本にも増え、まとめてぬちゃぬちゃと出し入れされるその行為に荘司は泣きながら喘いだ。

「ひ…ぅ」
「…もうそろそろいけそうか」

ぐちゅ、と最後に大きく中をかき回して引き抜かれると、荘司の後孔はひくひくとはしたなく疼いた。ぐたりとする荘司の足を肩に担ぎ、アレク王はアナルに猛った己の先ををくちくちと塗りつける。

「あん、あん、ん…っ、…あ、」

入り口をぬるぬると刺激され、もどかしくて腰を揺らす。

「…お前はもう私のものだ。受け入れるがよい」

ずぷん、と熱い楔が挿入され荘司は目を見開いて体を仰け反らせた。

「う、あ、あああ…!」
「…く…っ、」

根元まで埋めるとぎゅうぎゅうと締め付けられ、アレク王は必死に射精感に耐える。受け入れた荘司も、その熱にじんじんと胎内の奥が焼けるように疼き、涙を流しかくかくと腰を動かしてしまった。

「…!ま、て…!動くな…っ」
「や、だ、…だ、て…、あつ、い…!あん、あっ、…ふ、ぅ、熱い、よぉ…っ!んっ、…あ、ん、やぁ、奥、じんじんするよぉ、…あ、あ、たすけ、て…、アレ、ク…!アレク、たすけ…――――――やああああ!」

じんじんと疼く体を何とかしてほしくて必死になって腰を揺すり、泣きながらアレクの名を呼ぶと思い切り突き上げられた。
その衝撃に荘司はびくびくと跳ね、絶頂を迎えてしまった。

「―――――っ、今のは、お前が悪い…!この、小悪魔め…!」
「やっ、あぁん、や、らぁ、…っ、待っ…、ああ、…ああぁああ、…ひ、ゃ、あん、あっ、あ…!」

絶頂の最中にある荘司をアレク王は激しく突き上げ始める。快楽の中さらに快感を与えられ、荘司は涎を垂らしながら泣き喘いだ。


アレク王が二度、三度と荘司の中で果てようとも一向にその律動は止まることを知らないかのように荘司を追い詰める。アレク王が吐き出す白濁の回数よりも明らかに多く強制的に絶頂を迎えさせられ、荘司はもう何が何だか分からなくなっていた。
ただただ延々と与えられる快感に、頭が真っ白に焼き切れる。

…白…?違う。これは…金…?

滲む視界の中、キラキラと自分たちの頭上に金色の光のカーテンが舞う。それは段々と大きく広がり、やがて荘司とアレク王をすっぽりと包んだかと思うとさらに大きく広がった。

「…あ…、世界が…、金色に…」

揺さぶられながら、荘司はその輝きに目を細める。

「…ショージ…愛している。」
「…俺も…」

愛を告げあい、口づけたその時。金色のカーテンはさらに輝きをまし、世界中の空を金色に輝かせた。

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