6
「おはよう、小暮」
翌日、目が覚めるとものすごく嬉しそうに微笑みながら俺を抱きしめている綾小路が目の前にいた。
「お…、は、よ…」
「うっわ、声枯れ枯れだな。」
誰のせいだと…!
キッと睨むと、ちゅ、と軽く口づけられる。それだけで真っ赤になって許してしまう俺は単純だろうか。
「仕方ない。昨日のは小暮が悪い。俺のタオルであんなかわいいことしてたんだ。ネジも吹っ飛ぶっての」
ちゅ、ちゅ、と何度も何度も口づけられ、ますます真っ赤になってぷるぷると震えてしまう。
「今度は俺のパンツでやってみようか」
にこにこと笑顔で言われて、思わず口をぱくぱくとさせてしまった。
その後綾小路が、最中に先生からまた電話を掛けさせようとわざと書類に不備を出して副会長の山本にしばらく生徒会室に缶詰にされていた。
end
→あとがき
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