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3

びっくりして起き上がって足元の方を見ると、そこにはにやにやと笑いながら俺の脚を撫でる綾小路がいた。

見られた…!

「こ〜ぐれ♪」
「あ…、う…、」

ひどく嬉しそうな顔で笑いながら、ベッドの上を這いあがってくる。俺はもう恥ずかしくて、見られていたことに動揺してしまって顔を赤くして震えて縮こまるしかできなかった。

「い、つから…」
「ん〜?鉄男ちゃんが俺のタオルの匂いをすんすん嗅いでた所あたりからかな〜?」

ほ、ほぼ初めからじゃないか…!

真っ赤になって枕に顔を埋める俺を、綾小路は無理やり自分の方へ向けた。

「かわいい、小暮。俺のタオルで欲情しちゃった?」

改めて聞かれて、恥ずかしさのあまり涙が浮かんでくる。そんな俺に綾小路はちゅ、と軽く口づけた。

「いじめてんじゃないよ、小暮。嬉しくてさ。お前も俺を欲しがってくれることがあるんだなあってさ。」

ちゅ、ちゅ、とキスを繰り返しながらやわやわと脇腹を撫でる。さっき途中だったから、それさえもすごく敏感で。

「あ…、綾小路…」

もじもじと身じろいでいたら、綾小路がにやりと悪そうな笑みを浮かべた。



「や、やだ、綾小路…」
「やだじゃないよ。な、見せて?もっかい見たい。」

綾小路は俺をベッドの上で向い合せに座らせて、膝を立てて大きく開脚をさせていた。もう一度、目の前で自慰をするところが見たいと言い出したのだ。
恥ずかしくて閉じようとするんだけど、膝をがっちり押さえられてて俺は自分の股間を両手で隠すことしかできない。
恥ずかしい。恥ずかしくてたまらないのに、綾小路はにやにやと笑うだけでちっとも許してくれなくて。

「小暮…、お願い。」

きゅうん、と子犬のような顔を向けられて、とうとう観念した俺は隠していた両手でぎゅっとペニスを掴んだ。

「ふ…、ん、ん…」

ゆるゆると上下に動かすと、あっという間に天を向き先走りがとくりと溢れ出す。さっき絶頂寸前で止められてしまったため、回復も早い。
くちくちといやらしい音を立てながら顔を真っ赤にして自慰をすると、目の前の綾小路がぎらぎらと肉食獣の目をして食い入るように俺のペニスを見た。


綾小路に…見られて…


以前、浮気を疑われて綾小路の前で自慰をさせられたことがあったけど、今回は全然違う。
あの時は怒っていて冷たい目でしか見てもらえなくて、心はずっと冷えたままだったけど、今は熱い目で見つめられ全身が熱で焼かれるようだ。


「あ、あ、ぁ…っ、…ん、やぁ…っ、あ、は…」

綾小路に開脚させられたまま、一心不乱にペニスを扱く。
もう先走りは白濁が混じり、押さえられた足はがくがくと痙攣しっぱなしだ。


「やぁ、…っいや、ぁ、み、ないで…っ、見ない、で…!ア、ァん、あんン」

羞恥のあまり、ぽろぽろと涙をこぼしいやいやと首を振るもあさましい俺の手は扱くのを止めない。
今更一人でなんて、と思っていたのに。


ぎゅっと目をつぶると、綾小路が俺の顎を掴んで無理やり顔を上げさせた。

「小暮、目ぇ開けて。俺を見て。」

ちゅ、と優しく頬に口づけられ、恐る恐る目を開くと綾小路の熱をはらんだ目が俺を捕らえた。

「あ、…―――――っ!!!」

びくびくびくっ!

綾小路と視線が絡み合った瞬間、俺は絶頂を迎えてしまった。

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