×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




4

花田が自分をつけねらい弱みを握ろうとストーカーのように後を付け回っているのを慶一は知っていた。いつもは絶対にしないマンション前でのキスも、花田がいることを見越しての行為。

「講義室に、一人で残ってるだなんて一言も言ってないのにね。」

慶一は今日、友人に教授に質問会をしようというメールを回していた。自分が講義室を準備しておくから、皆は講義が終わったらすぐに教授を迎えに行ってほしい。
事前連絡のおかげで、友人たちは慶一に声をかけることなく講義の後部屋を出て行った。
だが、教授が今日は用事のため終了と同時に大学を出ることも確認済み。教授がいなければ皆が部屋に戻ってくるのは10分後。


その10分の間に、罠にかけた。


「ただいま〜」
「あ、おかえり。早かったな」


玄関を開けると、ソファに腰掛けながら翔也が顔だけこちらを向けて出迎えてくれた。
慶一は後ろから抱きしめて、翔也に口づける。

「ん…」

軽くふれるだけのキスを、徐々に深くしていく。離れるころには、翔也の息はすっかりあがってしまっていた。

慶一は腰の抜けた翔也を抱き上げ、寝室のベッドに落とす。啄むようなキスを繰り返しながら、服の上から胸をまさぐり小さな突起を人差し指でかりかりと引っ掻いた。

「ふ、ゃん、…あ、んっ…。」

それだけの刺激で、慶一にさんざん開発された翔也はぴくぴくと小さく体を跳ねさせる。それがたまらなくかわいくて、慶一は両方の乳首をわざと服の上から引っ掻いた。

[ 354/459 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]


top