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8

「な、にいって…」

混乱する尚の側に、ぞろぞろと黒服の男たちが現れ、尚の腕をがしりと掴んだ。

「な、なんだ!離せよ!」

もがき暴れるも、男たちの拘束から腕を離せない。悠里はゆっくりとベッドから下り、側の棚から書類の束を出して尚に投げつけた。

「貴様が今まで行ってきた数々の行為と、裏口入学の証拠書類だ。貴様は今まで自分に好意を寄せ、手駒となった人間に多額の金を貢がせたり自分の気に入らない人間を罠に嵌め奈落に落としたりしていたな?
次は貴様の番だ。せめてもの情けだ、外国へ飛ばしてやる。貴様の大好きな理事長と共に、な。どこかは責任は持たんがな。
…連れていけ」

悠里の合図とともに、尚は引きずられ寝室から連れ出される。

「やっ、やめろ!俺は何も悪くない!何も、何もしてない!悠里っ、悠里!お、お前が好きなだけなんだ!俺の何がいけないの?俺の方があなたの役に立つのに!あなたにふさわしいのに!悪いのは、廉だろ!わざとかわいそうなふりして、あなたを繋ぎ止める廉だ!」
「…貴様は、あの時もそう言った。自分は悪くない。悪いのは私を離さないレンだと。笑止な。全ては貴様のせいだ。レンが私の元を去ったのも。私が狂ってしまったのも!あの時は助けが来て貴様はその後何食わね顔で生きていただろうが今回はそうはいかん。償え。過去の罪と、今の罪を。」

「ゆ、うり…!ユーリいいいいぃ!!」

尚の絶叫は、過去の物か今の物か。引きずられて行く尚の姿を、悠里は憎悪の眼差しで睨み続けた。
誰もいなくなった寝室の扉を、静かに閉じる。ベッドには、いまだ快感地獄に落とされ、快楽に自由にならない体でのた打ち回る愛しい恋人。悠里は微笑みながらまたベッドに乗り上げる。

「あぅ、あ、あ、あ、…ひぁ、あん、あん…」

廉はあの寸止めの快楽拷問から、今だ一度たりとも射精を許されてはいなかった。幾度も空イキを繰り返し、意識は朦朧として目の焦点は合っていない。

「廉…」

優しく、甘く名を呼びながら、ぱんぱんに膨れ上がり赤黒く変色したペニスをゆるゆると撫でる。

「あひぁあ―――――!!アあぁああ!!!」

廉は涙と涎をだらだらと流し、体をびくんびくんと大きく跳ねさせた。

「楽になりたいか?」

悠里の問いかけに、痙攣しながら何度も何度も首を縦に振る。

「ならば、言え。廉。お前が、自分の意志で言うのだ。」

ペニスを責める手を止めることなく、悠里が廉を問い詰める。その表情は、今までに見たことがないほど苦しそうだった。

そんな悠里を涙で霞む目で見つめ、廉は

…愛しい。

心から、そう思った。


「ん、んん…っ!あ、ふう…、あ、い、し、てる…。ひぅ、あん、あ、…っ、ゆ、、りっ、あい、してる、あいしてる…!」

焦点の合わない目を悠里に向けて、震える口で必死に言葉を紡ぐ。悠里は食らいつくように廉の唇を塞ぎ、後孔からバイブを抜き取る。そして、猛った己自身を後孔に押し当てると、廉のペニスを戒める紐を解くと同時に一気に廉を貫いた。

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