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陽光様リクエストで『攻め2人が受け1人を巡って争奪戦』です。それ以外はお任せしていただけるとのことですので、ギャグちっくにしました!
がんばります!
ではどうぞ♪
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「敦!今日こそ俺の想いを受け止めてくれ!」
「いや、敦!こいつよりも俺の想いを!」
「どっちも嫌じゃぼけえええ!!!」
半裸で追いかけてくる二人の男に、思い切り辞典を投げつけてやった。
どうもこんにちは、初めまして。斉藤敦(さいとう あつし)と言います。全寮制の男子校に通う、見た目、性格共に至って平凡。クラスの中でも目立たず、空気のように。そんな悠々自適な学園生活を過ごしていた俺は、ある日突然平凡を壊された。
「敦ー!」
「あっつし〜♪」
この、二人の変態野郎どもによって。
ある日、俺は普通に中庭を散歩してた。そしたら、庭の奥、ちょっとした林のようになっている方から何やら声が聞こえる。ほっときゃいいのに気になった俺は声のする方に行ってしまった。
「俺の方がイケてるに決まってんだろうが!」
「俺だっつの!バカじゃねえのかてめえ、鏡見ろや!」
そこには、にらみ合いカッコつけたポーズでお互いを次々罵り合うこいつらがいた。
一瞬何をしているのかわからず、ぽかんとそこに立ち尽くしてしまった。この時全力で逃げてりゃ今のようなことになることもなかったのに。
「おい、そこのお前!」
ぼーっとして立ち尽くす俺に気づいた一人が、俺を呼んだ。こいこいと手招きされ、素直に側に行く。
「おい、お前。俺とこいつ、どっちがかっこいいと思う?」
「俺だろ?見ろ、この角度。神懸ってね?」
そう言って顔を少し斜め上に向け、目線だけこちらに向ける。
「ばっか、俺の方だっつの。この目線、感じるだろ?」
もう一人の男が、顎に手をやり少し上目づかいでじっとこちらを見る。二人とも確かにイケメンだ。しかも、極上の。
じっとポーズを取ったまま、俺の言葉を待つ。そんな二人に、俺は。
「…きもちわりい…」
ぽつりと思わず本音をつぶやいてしまった。
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[mokuji]
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