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「ねえ、もう行こうよ竜馬ぁ〜。そんなデブほっとけばいいじゃん。」
女の人が総長にしなだれかかると、総長は女の人を振り払った。
「きゃっ!な、なに?どうしたの、竜馬!」
尻餅をついた女の人がびっくりして総長に声をかける。
「てめえとは終わりだ。帰れ、二度と面見せんな」
「ど、どうして!?」
女の人が言うと、総長は僕を見てにやりと笑い、うつ伏せに倒れていた僕を自分の胸にぐいと引き起こしたかと思うと僕の胸をぐっと掴んだ。
「ひ…!?」
そしてにやにやと笑いながら、ぐにぐにと胸を揉みだした。
「い、いや、いや!やめ…、やめ、て…!」
女の人の胸を揉むみたいにされ、恥ずかしくて逃げようとするも力いっぱい抱き込まれて逃げられない。
「いやぁ、いやだあぁ!」
ボロボロと涙を流す僕の胸を容赦なく揉みしだく。恥ずかしくて怖くて、僕はぶるぶる震えながらいやいやと首を振るしかできなかった。
「な、なにしてんのよ竜馬!」
総長の行為に理解できないとばかりに女の人が叫ぶ。
「聞こえなかったのか?帰れと言ったんだ。女は中出しするとめんどくせえからな。てめえはお役ごめんだ」
そんな女の人を一切見ようともせず僕の胸を揉みながら言う。
「ははっ、デブだから女みたいに胸があってちょうどいいな。お前ならガキのできる心配もないしちょうどいい。…お前は今日から俺の玩具だ」
悪魔が、僕に囁いた。
「いやっ、いやあ!あっ、あっ!」
あのあと、僕は総長に担ぎ上げられチームの溜まり場に拉致された。そしてそのまま総長室に連れ込まれ、犯された。
もうどれくらいの時間やられているのかもわからない。僕の体は、殴られたアザと総長に付けられた鬱血のあと。そして、自身の白濁でぐしゃぐしゃだった。
「くくっ、肌も白くて柔らかい、吸いつくような感触だ。ほら、もっと喘げ」
「うっ、あっ、あぁ!ひっ…く、…、やぁ、…ひぐ…やめ、てぇ…、あん、ああん」
イヤなのに。嫌なはずなのに。執拗に与えられる快感に、泣きながら喘いだ。
何回目かの白濁を注がれ、ようやく満足したのか総長が離れる。僕はうつろな目で空を見つめていた。
カチ、カチカチ。
携帯をいじる音がしたかと思うと、ぽんと僕の側に投げられた。
「俺のを登録しておいた。連絡をしたらすぐにこい。無視したらどうなるか、わかってるな?」
…逃げられない。逃げられるはずがない。
無言で静かに頷いた僕に満足そうに笑った。
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