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60000ヒット、匿名様リクエストで『青い鳥の続編』です!
甘々な続編ご希望とのことです、続編のご希望嬉しいです(*´д`*)
恐らく砂をはくほど甘くなるでしょう。胸焼け注意。

頑張ります!
ではどうぞ♪

―――――――――――

「伊集院さま、また飼育小屋ですか?」
「これどうぞ、お揃いの軍手です。ふふ、原口さんと使ってください」
「ありがとう」
(…お、おそろい…)


差し出された軍手を、ぽっと頬を染め受け取り、大事に胸に抱える男。伊集院崇。学園の生徒会長だ。
伊集院は容姿、学力、財力共にトップクラスで、学園皆の憧れのカリスマ会長だ。
恵まれた者だけに、傲慢で高飛車。伊集院は、俺様何様生徒会長として学園に君臨していた。

だが、そんな伊集院が、名前を出すだけで花が綻ぶような笑顔になる相手がいる。
飼育委員、原口忍。鳥が大好きなごくごく平凡な生徒だが、彼は唯一伊集院がその前で俺様ではなくかわいらしい恋人になる、伊集院の愛しの彼氏だ。

「聞いた?ありがとうだって。」
「ふふ、伊集院さますごく嬉しそうだったね。」
「普段の俺様もいいけど、原口さんの事を考えてる時の伊集院さまが一番いいよね。」

いそいそと軍手を胸に飼育小屋へ向かう伊集院を、取り巻きの生徒たちが微笑ましく見ていた。


飼育小屋へ向かった伊集院は、小屋の入り口から出てくる原口を見てぱあっと花のような笑顔になった。

「しの…」

だが、愛しい恋人の名を呼ぼうとしてぴたりと止まる。


原口の後ろから、見たことのない生徒が出てきたのだ。
原口は、後をついて出た生徒に何やら楽しげに話しかけている。生徒も、若干頬を染めながら原口に相づちを返している。

―――――――誰。

どうして、俺様以外とそんな楽しそうにしてるんだ。
…どうして、俺様以外を小屋に入れるんだ。


伊集院は持っていた軍手をギュッと握りしめ、離れた所から二人の様子をじっと見ていた。

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