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7

二人で家に帰り、なんだかしゅんとしている一夜をソファへ座らせる。俺はリビングに一夜を残し、風呂場に向かった。

一夜は、何かを隠してる。でもきっとそれは俺のせいで、どうやって切り出せばいいかわからないのだろう。
そんな一夜に、俺がしてやれること。


「一夜」


リビングに戻り、一夜に声をかける。


「…お風呂、入ろっか。背中ながしてやるよ。」

びっくりして固まる一夜の手を引き、風呂場へ連れてくる。そして、自分が脱いだ後一夜の服を脱がせてやった。一夜は混乱して、なされるがままになっている。
俺は一夜とやることやってるし、一緒に寝たりしてるけど風呂だけは一緒に入ったことがなかった。せまいし声が響くし、何より明るいところで裸で一夜と密着するのが恥ずかしくてたまらなかったからだ。

一夜を座らせ、背中を流し自分も洗う。その後、一夜を先に湯船に浸からせ一夜の足の間にすっぽり収まるように入ってやった。

一夜の肩に頭を預けると、一夜は恐る恐る手を回してきた。


「和ちん…ごめん…」
「なにが?」
「…こっそり、後つけて…」


一夜が回した腕に少し力を入れる。頭をうなだれ、俺の肩に顔を埋めている。


「…実はね、あのミシェルってやつから、電話があったんだ…」


一夜がぽつりと話し出した。

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