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50000ヒット、あや様リクエストの『バツイチ、もしくはシングルファザー×保育士』です。

頑張ります!
ではどうぞ♪

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俺、上原洋介(うえはら ようすけ)、五才!花園保育園に通う男の子だ!
俺はママの顔を知らない。物心ついたときにはパパと二人で暮らしてた。
パパはシングルファザーとかいうやつで、俺を育てるために頑張ってお仕事してる。俺のパパ、超イケメンなんだぜ!だから俺もイケメン。保育園で一番人気があるんだぜ!
そんな俺、実は好きな人がいます!


「洋介くん、手伝ってくれてありがとう」


それがこの人。中川礼二郎(なかがわ れいじろう)さん。保育園の保父さんで、俺の担任。
すっごく優しくて、笑顔がとってもかわいいんだ!
男の人だけど、俺この人が好きだ。先生に会いたいから保育園だって一番に来る。お手伝いだって、自分から何でも手伝うんだ。
大人になったら、先生に告白するんだ。それまで待っててくれるかなあ。

「よーちゃん」

先生を見てたら、後ろから俺を呼ぶ奴がいた。

「ね、よーちゃん、遊ぼうよ。」

またこいつか。
俺に話しかけてきたのは谷口圭介(たにぐち けいすけ)。俺と同じクラスの男で、いつももじもじしてるからよく仲間外れにされてる。いっぺん虐められてるのを助けてから、ずっと俺の後ばっかついてくるんだ。

「やだよ、あっちいけよ。」

しっしっと追い払う仕草をすると、圭介はうるうるとしだした。

「…よーちゃん…、わかった、また遊んでね…?」

しゅんとしてとぼとぼと歩く後ろ姿に、ちくんと胸が痛む。

「ああもう、わかったよ!圭介、遊ぼうぜ!なにする?」
「…!う、うん!えっとね、なわとびしよう!」

途端にぱあっと笑顔になって駆け寄ってきた。そしたらそれを見ていた先生が、俺の頭を撫でてくれた。

「えらいね、洋介くん。仲良く遊んでね。」


えへへ、やったね!圭介グッジョブ!
でれっと笑う俺と先生を、圭介がじっと睨んでいた。

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