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7

「やれ。」


だぁりんの合図と共に、一斉にチームの皆が隼の奴らに飛びかかり、大乱闘が始まった。


そこら中で怒号と殴り合う音が響く。そんな中、高峰の前にだぁりんが立ちふさがった。

「会いたかったぜえ、真山。やっと貴様の首を取ることができる」
「高峰…てめえは一番触れちゃいけねえもんに触れた。半殺しじゃ済まさねえ。二度と俺の前に姿出せねえようにしてやるよ」

言うなり、二人は闘いを始めた。高峰は何かやっていたのか、足技が恐ろしくキレる。でもだぁりんはもっとすごい!素早く繰り出される全ての攻撃を、鼻先で綺麗にかわしてる。避けるだけじゃなく、隙をついて高峰に攻撃を仕掛け、それは全て当たってる。少しも無駄がない、まるでダンスでも見ているような華麗な動きだ。
二人の闘いに見とれていた俺は、だぁりんの後ろで角材を振り上げた奴に気がついた。


「ゆー、危ないっ!」
「!ひい!!」


咄嗟に飛び出し、だぁりんを庇う。やつの振り下ろした角材が俺の頭に当たった。
うわ、痛い…やばいかも。血がどくどく流れてる。俺、死んじゃうのかな…


「ひい、ひい!大丈夫か!」


だぁりんが俺を抱き上げ、必死に呼びかける。朦朧とする意識の中で、だぁりんが無事なのを確認してほっとする。

「ゆー…、無事でよかった…。だぁいすき…」

死ぬ前に、気持ちだけ伝えとかなきゃ。


「ひい!…秀幸!!!」

薄れゆく視界の中で、だぁりんの呼ぶ声を最後に俺の意識は途切れた。

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