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「お前、これが何かわかってんのか。」
「わかってんのかはこっちのセリフだ!これは俺が愛しのだぁりんからもらった御守りなんですう!わかったら離しやがれ!愛が穢れる!」
俺が言うと、高峰はますます口角を吊り上げた。なんなの、高そうだからって取ろうってのか!くそう、死守せねば!
体を捩ってふりほどこうとしたら、高峰はネックレスから手を離し俺を仰向けに転がした。
そして、俺の顔の脇に両手をついて、って、あれ?この体制なんですか?
目をぱちくりさせて高峰を見つめたら、高峰はまたまたニヤリと笑った。や、やな予感。
「気が変わった。お前は俺のおんなにする」
「はああああ!?」
何言ってんのこいつ!
驚いて間抜けな声を出した俺の制服を思い切り引きちぎる。
「やっ、やめろバカ!何すんだ!」
真っ青になって必死に逃げようとする俺をいとも簡単に押さえ込み、わき腹をまさぐり始めた。
「言ったろうが。お前は今から俺のおんなだ。公開セックスになるがいいだろ、ひいひい泣かしてやるよ」
笑いながら言う高峰の言葉に、一気に顔が青ざめて体ががくがくと震え涙が溢れだした。
「や、やだやだやだあ!やめて、やめて!俺、初めてはだぁりんって決めてるんだからあ!うわああ!いやっ、いやだああ!」
自由にならない体で激しく暴れ出した俺をまた強く押さえ込む。
「くくっ、初めてなのか?かわいいこと言うじゃねえか。生意気なガキだと思ってたが…気に入ったぜ。かわいがってやるよ。さあ、楽しもうぜ。」
言いながら、俺の胸を両手で揉むようになで上げる。いやらしい手の動きに羞恥で顔が赤くなるのがわかった。高峰はそんな俺を見て満足げに笑い舌なめずりしながら俺の胸を揉む。
「いや…、いやああ――――!!!だぁりん、だぁりんっ!汚されちゃうよお!!やだあああ、だぁりん、助けて!!!助けて、助けて…
ゆー、助けてええ!!!」
ガッシャアアアン!!!!
俺が叫んだと同時に、工場のシャッターが激しく吹き飛んだ。
隼の奴らは何事かと飛ばされ全開になった扉の方を一斉に向く。
そこには、俺のチームの奴らがいた。
そして、中央で腕を組み恐ろしいほどの威圧感と殺気を放つ男。
「ゆー…?」
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