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3

それからだぁりんと連絡先を交換して、色々話をした。だぁりんの名前は真山幸成(まやま ゆきなり)。武将みたいで素敵!話してびっくり、なんと同じ学校に通ってることがわかった。学年も同じ。見かけたことないなあと思ってたら、だぁりんは学年主席で生徒会に入ってるんだって。そりゃ見たことないはずだよ、俺生徒会役員なんて周りが怖くて近寄れないもん。

でもでも、だぁりんが役員なら俺と付き合ってることなんてバレたらまずい。だから俺は泣く泣く『この関係は秘密にしよう』って言ったんだ。だぁりんは初め、断固として拒否した。『好きな奴と付き合って何が悪い』って。ああ、男前!ますますきゅんきゅんしちゃうから!
でも俺は、それだけは譲らなかった。ほんとは、だぁりんと学校だってどこだっていちゃいちゃしたい。でも俺なんかといちゃだぁりんの評価が下がっちゃう。
『お前、そのシチュエーションにちょっときゅんきゅんしてんじゃないだろうな?』って言われた時はドキッとしちゃった。バレた。うう、秘密の関係っておいしいじゃん!そんな俺にだぁりんはため息をついて、ようやく了承してくれた。


それから俺とだぁりんは、二日に一度だけ、皆にバレないように逢瀬を重ねてる。


「…明日が待ち遠しいよぅ…」


会いたい。ぎゅってしてほしい。ちゅーもしたい。クッションをぎゅうぎゅう抱きしめながらソファでゴロゴロしていたら、向かいで秋次がため息をついた。

「気持ち悪い。」
「いいもん。だって俺恋する乙男なんだもん。だぁりんに会いたい。ああ、会いたくても会えない。きゅんきゅんする。だぁりん想ってきゅんきゅんする。」

秋次が心底嫌そうな顔で俺を見てる。ほっとけ。秋次は、俺に彼氏がいることは知ってるけど誰かは教えてない。彼氏ができたって話したとき、
『別に聞きたくもない。つかのろけとかまじきもい』
とか言われたけど俺だぁりんのことのろけたいし誰にも言えないから秋次に無理やり聞かせてる。

「そういや今日チームの総会だってよ。行くだろ?総長来るらしいぜ」
「知らない。いかない。だぁりん以外興味ない。」
「あのなあ、お前ぐらいだぞチームにいながら総長知らないの。いつも喧嘩の時だけ来やがって。あ、そういや総会の後にどっかとやり合うとかいってたかな」
「行きます」


だぁりんに会えない寂しさを暴れて紛らわすんだい!


その日初めて総会に出たけど、壇上に立つ総長は遠すぎてわかんなかった。俺下っ端だからね。
けど、なんかやたら視線だけ感じたなあ。まあいいや。

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