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44444キリ番ゲットの方からのリクエスト『平凡(脇役最強)×乙女不良』です!

頑張ります!
ではどうぞ♪

―――――――――――

「じゃあ、また明後日な」
「うん…」
「…どうした?」
「…寂しい…」
「…俺もだよ」


そう言って、俺をぎゅっと抱きしめておでこにちゅっとキスをくれた。


…………だありんステキすぎいいいぃ!!!!!!


「っせえなヒデ!!」
「いってえ!なんだコラやんのかてめえ!」

あ、俺、武山秀幸(たけやま ひでゆき)。高校二年の全寮制男子校に通う男でっす。
んで、今俺を雑誌でひっぱたいたのが同室の外山秋次(そとやま あきじ)。金髪でピアスじゃらじゃらの不良くんだ。ま、俺もまっキンキンだけど。二人とも暴れるのが大好きで、街にあるチームに入ってる。
下っ端だけど。


んで、冒頭のは誰の会話かというと、うひひ、俺の愛しのだぁりんと俺の昨日の夜の会話でっす!

ソファでクッションを抱きしめながら、だぁりんの素敵さ思い出して悶えてたら、秋次が叩いてきたのさ。


俺とだぁりんは、街で出会った。
その日チームで大きな抗争があって、ひと暴れしたら仲間のみんなは追いつ追われつてんでばらばら。思ったよりダメージ食っちゃってて。動けないから仕方なしに公園のベンチで寝ころんでたら、だぁりんが現れた。


『こんなとこで寝てたら襲われるぜ?』


だぁりんは黒髪で背もそんなに高くない。見た目平凡で、不良から見ると完全カモだった。

『襲われんだったらあんたの方でしょ。んな真面目平凡くんが夜中うろうろしちゃだめよ?俺みたいなんにカモにされるぜ?』
『カモ…ねえ』
『わかったら真面目くんはとっととママんとこ帰んな。さっきまで街の大きなチーム同士が乱闘してたから、まだこの辺いたら巻き込まれるかもよ?』


しっしっと追い払う仕草をすると、そいつはニヤリと笑った。


『あんたもチームに入ってんの?んなよわっちそうなのにひとの心配なんかしちゃってさ』

かっちーん。なんだとこの野郎。人がせっかく親切心から助言してやったっつのに!

『試してみるか?
って、なん、〜〜――つぅっ!』

立ち上がってちょいと威嚇してやろうとした俺を、いとも簡単に押し倒し馬乗りになりやがった。こいつ、平凡のくせに!

『ほら、襲われんならあんたの方だ。』
『てめ、…っ!?んぅ…!』

そいつはニヤリと笑い、文句を言おうとした俺にキスをしてきやがった。

『んっ、んむ…ぅっ、んあん…』

舌を入れ、好き勝手散々おれの舌を味わうとゆっくりと離れていく。

『…な?だから気をつけんのはあんたっ…』

からかいまじりに俺に言いかけたセリフが止まり、そいつがびっくりしてるのがわかる。そらそうでしょ。


だって俺、号泣してますから!!!!


『な、なん…?』
『…っく、ウッ、ウッ…ひ、ひどい…!ひどいよお!俺、俺ファーストキスだったのに!うわあああん!』


俺が言った言葉にぽかんと口を開ける。


『はあ?男にされて泣いたのかと思ったらファーストキスって…男のくせに』
『悪いか!!』


俺はそいつを、思い切り睨んでやった。


『男がファーストキス大事にして悪いか!俺は、俺はなあ!ファーストキスは好きな人と、ドキドキきゅんきゅんする素敵なシチュエーションでって決めてたんだあ!わあああん!!』

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