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28000ヒット、優様リクエストの『平凡×一匹狼』です。甘えちありですので、苦手な方はご遠慮ください。

またまた初ジャンル、ドキドキします(^^;)
ご希望に添えるように頑張ります!

ではどうぞ♪

―――――――――――

ここはとある男子校。全寮制で山奥にあるために、男子同士の恋愛が多発している。
かく言う俺も彼氏を持つ1人。ただ、相手が相手なだけに学園では秘密の関係だ。
俺は別にバレてもいいんだけど、見た目に反して健気な俺のかわいいわんこが俺を気遣って二人の関係を必死に隠している。


「金谷ああ!覚悟しろやあ!」
「っるせえ!返り討ちにしてやらあ!」


かわいいわんこをお迎えに来たら、壮絶なバトル現場に遭遇してしまった。5対1なんて無理じゃないかね。
ああほら、かわいそうにあっという間に五人とも血祭りだよ。


完全に意識を失って倒れる五人の真ん中に、傷一つ負わず佇む不良。


金谷光矢(かなや みつや)。


常に1人で行動し、他者に心を許さない。その常軌を逸した強さから学園で恐れられ一匹狼と呼ばれる、


「光矢」


俺のかわいいわんこだ。


名を呼ばれ、振り返った光矢は俺を見つけるとキョロキョロと周りを見渡し、誰もいないのを確認してから俺に飛びついてきた。


「弥彦っ、弥彦!迎えに来てくれたのか?誰にも見つからなかった?」


わふわふとしっぽを振りぎゅうぎゅうと俺に抱きつく。


「ああ、大丈夫だよ。それより光矢。また喧嘩したね。」
「あう…」


俺に言われ、しゅんとなる。


「だってだって、弥彦待ってたら襲ってきたんだもん!俺からふっかけたんじゃないよ?ちゃんと弥彦の言いつけ守ってるよ?」


びくびくしながら俺の様子を伺う光矢に、にこりと笑いかけ頭を撫でてやった。


「別に怒ってるんじゃないよ。光矢はいい子だから俺の言うことをちゃんと守ってるのを知ってるよ。ただ、相手からきたとしてもできれば喧嘩は避けてほしいな。
いつか怪我をするんじゃないかって心配なんだ」
「弥彦…」
「かわいい光矢の体に傷でもついたら嫌だからね…。」
「あ、やぁ…!」


言いながら、つぅ、と背筋を指でなぞってやると、光矢は甘えた声を出した。


はい、俺がタチですがなにか。

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