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トマトさまリクエストの『強面で風紀委員長と会長の取り合いのようなものか、強面で体格がいいけどぽやぽやした受け』です。
二択でしたので、新たな強面にチャレンジしてみようと思います!


頑張ります!
ではどうぞ♪

―――――――――――

僕は高原ヤマト(たかはら やまと)。高校一年生。趣味は料理、かわいいもの大好き!今日も駅前に新しくファンシーショップとケーキ屋さんができたって聞いて、るんるんでお小遣いを持って走ってきたんだけど…


「オラア!高原ヤマトぉ!てめえ面貸せやああ!」


何だか怖い人たちに駅裏に無理やり連れてこられちゃった…。こ、怖いよう。


「覚悟しやがれ!今日こそぶっ殺してやらあ!」
「おらあ!くらえや!」


怖い人たちは次々と僕に殴りかかってきた。
嫌だ、怖いよ助けて!



「ぎゃああ!」



余りの怖さに頭を庇おうと腕を振り上げたら運悪く走ってきてた人に当たっちゃった。ああ、痛そう。大丈夫かな?


「ぐはあ!」


心配になって近付こうとしたら、もう一人殴りかかろうと駆け寄って来てた人とぶつかっちゃった。僕、大きくて体が人よりがっしりしてるからよくちょっとぶつかっただけで相手がふっとんじゃったりするんだよね。


「てめえ、よくも…ぐわあ!」


急に後ろから声を掛けられてびっくりして手を振りながら振り向いたら今度は後ろの人に手が当たっちゃった。
だ、大丈夫かな!?


そんなこんなで気がつくと僕を連れてきた人たちはみんな気を失ってた。…なんかごめんなさい。どうしようかと思っておろおろしてたら僕の近くに人が立っているのに気がついた。


「てめえが高原ヤマトか。噂通りの腕らしいな。見事だ。」


その人は倒れている人たちと僕をぐるりと見渡してニヤリと笑った。


…すっごい、男前!
少し長めの銀の髪がさらさらなびいて、目はコンタクトかな?金色でキリリとつり上がって鼻はすっと高くて。


「…銀の狼…」
みたい。僕、うっとりしちゃった。


「くく、俺を知ってるのか。さすがだな。俺は『銀狼』の総長、山下仁(やました じん)だ。
…近々てめえをぶっ潰して俺のチームの配下にしてやる。覚えとくんだな。」


そう言うとその人は、颯爽と踵を返して去っていった。


「やました、じん…」


チームの配下ってなんだろう。お料理のチームでも作ってるのかな?


「あっ、お店!」


慌てて走っていったけど、どっちも閉まっちゃってた。
しょぼん…

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