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11

あれから、三人が僕と柳沢くんに絡んでくることは無くなった。
罰ゲームを知っていたクラスの皆は、柳沢くんの
「俺、本気で山下が好きだから。」

と言う発言に目を見開いていた。
相手が僕ということもあって、あまりいい気をしない人たちから少し嫌がらせを受けたり、柳沢くん自身『目を覚ませ』と詰め寄られたりしたけど、彼は全て跳ね退け、僕を片時も側から離さなかった。


その様子を見たクラスの皆は、柳沢くんの本気に段々と逆に僕たちを応援してくれるようになった。


「さ、山下、帰ろうか。」


彼が笑顔で僕に手を伸ばす。
僕はその手を掴みながら、笑顔でいつもの言葉を返す。


「柳沢くん、大好きだよ。」
「おれも大好き」


いつも、いつまでも。大好きが伝わりますように。

end
→あとがき

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