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14

良平、君は1人じゃなかった。こんなにも君を思ってくれる人がいた。


もちろん、これからは俺だって。


「あのさ、良平。俺、大学入ったら一人暮らしするんだ。その…、一緒に住まないか?」
「無理」
「な、なんで!家事一切、俺がするよ!?良平はなんにもしなくていいから!」


必死に訴える俺を、良平は冷たい目で見る。

「僕、行く学校もう決まってるから。私立縦花高校。」
「縦花…。あそこって、確か全寮制の、だ、だ、だ、男子校…!」



良平の口から出た高校の名前に、目から涙が飛び出した。


「だめええええ!!やだやだやだやだ、そんなとこ行っちゃやだあああ!!!
うわあああ、良平えええ!俺やっぱ働くから!だから今すぐ嫁にきてええ!」
「汚い」

涙と鼻水を垂らしながら腰に抱きつく俺に冷たい一言を浴びせる良平。


「雅隆はお父さんの会社を継ぐために勉強をするんでしょ?…囲われるだけってイヤなんだよね。愛妾じゃないんだから。ちゃんと僕だって学んで雅隆の役に立ちたい。
…だから、嫁には高校を出てからいってあげる。僕は雅隆のお姫様なんでしょ?」
「り、良平…!」


良平の言葉に、立ち上がり思い切り抱き締めてキスをした。


俺の大事なお姫様。君に愛されるのは、王子様の特権。


君の愛を乞うために、今日も俺は跪いて愛を誓おう。


end
→あとがき

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