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アンケート第二位、マイディアキティ 木村紫音
が記憶喪失になるお話です。

頑張ります!ではどうぞ(*^_^*)



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それは、本当に突然の事だった。


「…おにいさん、だれ…?」



その日、俺と紫音ちゃんはいつものように克也と梨音ちゃんと一緒に夜ご飯を食べに二見さんの所に行った。ご飯を食べて、たむろってるチームのやつらと紫音ちゃんと梨音ちゃんが仲良く話をしている。紫音ちゃんは途中で二見さんにお願いをして、住居の方に上がらせてもらって子猫のシオンとじゃれていた。本当に、いつもと同じかわらない光景。

なのに、どうしてこうなってしまったんだろうか。

いつものように二見さんの店を後にした俺たちは、夜の空を見ながら星がいくつあるか数えたりしていた。歩きながら手をそっと繋いで、仲良くゆっくりと歩く。本当に変わらない日だったはずなんだ。

だけど、その日の帰り、何だかふいに、紫音ちゃんが浮かない顔をすることがあった。何回か見た後に、やっぱりどうしても気になって聞いちゃったんだよね。それがいけなかったのかな?

『元気ないね、どうしたの?』

そう言って顔を覗き込んだ俺に、一瞬泣きそうな顔をして、紫音ちゃんは慌てて駆け出してしまった。

『な、なんでもないよ!あ、俺、お洗濯してない!早く帰らなくちゃ!』
『紫音ちゃん!』

キキイィ――――――!


駆け出した紫音ちゃんの前に、突然飛び出してきた車。あっという間で、よける間もなく、助ける間もなく。

俺の目の前で、車に撥ねられてしまった。

乗っていたドライバーは未成年の粋がったやつで、調子に乗ってスピードを出していた上に一方通行を逆走していたらしい。駆け寄って運転席から引きずりおろした俺のあまりの形相に真っ青になって震えて謝っていた。

すぐに救急車が来て、運ばれて治療室へと行った。
鍛えていたのがよかったのかな?はねられた紫音ちゃんは、右腕の骨折と打撲だけで済んだ。頭を打った形跡もなく、異常なし。はねられたショックで気を失っているだけだからと、目を覚ますのを待っていたんだけど…。



「ここ、どこ…?おれ、どうしてこんなとこにいるの?お兄さんたち、誰…?」


目覚めた紫音ちゃんは、ベッドを囲む俺たちに向かって涙を浮かべながらそう言った。

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