5
「ん、んく…、んぅ…」
くちゅ、といやらしい水音が口内から聞こえる。紫音ちゃんからのかわいらしいおねだりを聞いた俺は抱きしめた後もう一度キスをした。今度は、確実に紫音ちゃんを感じさせるために。愛しあうためのキス。
紫音ちゃんの舌を軽く吸い上げて自分の舌と触れ合わせると、紫音ちゃんは一瞬戸惑ったように舌を引っ込めようとしたがすぐにおずおずと自分から俺の舌に自分の舌を絡めだした。
慣れないキスを、一生懸命頑張る紫音ちゃん。真っ赤になって鼻から抜けるような甘いと息を漏らしながら俺の舌を一生懸命追いかける。
かわいい。かわいすぎて禿げる。
ちゅぷ、と音を立てて口を離すとお互いの口の間につう、と銀の糸が垂れる。紫音ちゃんはほんの数分のディープキスですっかりくたりとしてしまって、荒い息を必死に整えている。
「は、はあ…、せんぱ…っ、あっ!」
そんな紫音ちゃんの様子にくすりと笑みを漏らし、頬に軽く口づけた後今度は白い首筋にちゅう、と吸い付いてやった。
「あ、せんぱ…、あ、くすぐったい、よぉ…っ、んん…っ、」
ちゅ、ちゅ、とついばむように首筋にキスを落とすと、紫音ちゃんはくすぐったいのか身を捩る。俺は構わず首筋を上下に今度は舌でちろちろと舐めながらそっと下に手を伸ばし紫音ちゃんのスラックスを脱がし始めた。
「あ、せんぱ、やだ…!」
するり、と制服のスラックスを下げると、紫音ちゃんが目に涙を貯めながら真っ赤になって両手で自分の股間を隠す。
「紫音ちゃん、恥ずかしがらないで。ね、お願い。見せて。」
わざと悲しそうに眉を下げて懇願すると、紫音ちゃんはひどく困惑したかのように眉を下げる。ああ、きっと恥ずかしいから見られたくないけど、俺がお願いしてるしってんでどうしようってぐるぐる悩んでんだな。恥ずかしがる紫音ちゃん、最高。
「紫音…、怖いなら、止めるよ。紫音の嫌がることはしたくないんだ。だから…」
俺が最後の一押し、とそう言うと、紫音ちゃんは観念したかのようにそろそろと両手を離し、シーツをぎゅうと掴んだ。俺はそれに内心ごめんね、なんてぺろりと舌を出す。いや、嫌がることしたくないのはほんとだよ?だけどさ、俺のためにって恥ずかしい事を耐えるこの子があまりにもかわいらしくてついつい。
露わになった下着の中心が、立ち上がっているのが分かる。え、キスと首筋だけでこんなんなるって、この子どんだけ敏感なの。
「ふえ…」
無言でじっと見つめていると恥ずかしさに我慢できなくなったのか紫音ちゃんがぐずぐずと泣き出した。
「ああ、ごめんね。あんまりにもおいしそうだから、ついじっと見ちゃったよ。」
俺がそう言うと真っ赤になって「俺、たべものじゃないよ…?」と首を傾げる。いいえ、君は極上のごちそうです。
「紫音ちゃんだけじゃないよ。ほら、俺も。見て。」
一人だけ、ってのはかわいそうかなって俺も自分のスラックスを脱ぎ、下着姿になる。紫音ちゃんよりも持ち上がった股間の中心に紫音ちゃんが少し体を起こしてまじまじと見つめた。
「あ!さっきの固い棒!そっか、先輩のおちんちんだったんだ!」
「ぅわ!!」
変な声を出してしまったのは許してほしい。だって、そう言って紫音ちゃんは、何と俺のちんこをむぎゅ、と掴んだんだもの!!
「し、紫音ちゃん…!」
「あ!ごごご、ごめんなさい!」
慌てて手を離そうとする紫音ちゃんの手を握り、そのままぎゅ、と自身の息子を握り込む。
「せ、せんぱ…」
「いいよ、離さないで。そのまま握ってて。ほら、紫音ちゃんも…」
「やあ!」
そう言って俺はぐいと腰を紫音ちゃんの股間に押しつけて、反対の手で紫音ちゃんのモノを握った。
「せんぱ、せんぱい…っ、」
「大丈夫。ほら、一緒に、ね?」
「あ…!」
ごし、と下着ごと立ち上がりかけていたちんこを扱いてやると、びくん、と体を仰け反らせた。露わになった白いのどにちゅう、と吸いつくと紫音ちゃんはふるふると震え出す。
「あ、あ…、あ、」
ゆっくりとした動きでを扱いていると、だんだん硬度を増してくる紫音ちゃんのちんこ。俺の動きに同調するかのように、紫音ちゃんも握りしめている俺のちんこを扱いてくれる。
ただのマスのかきあいが、こんなにも気持ちいいなんて。
「はぁ…っ、紫音ちゃん…、直に、触るよ…?」
「や、せんぱ…っ、ああっ!」
了承を得る前に下着をタマの下までずらし、紫音ちゃんのちんこを直に握り込む。驚いて俺のちんこから紫音ちゃんが手を離した隙に、俺は自分の下着もずらして取り出したちんこを紫音ちゃんのモノと一緒に両手で握り込んだ。
「や、あ、あぁ…!ん、んっ、」
「は…っ、き、もちい…?紫音ちゃん…」
ぐちゅぐちゅと両手で揉みこむように擦りあげ、裏筋を擦り合わせる。俺のだけでなく、紫音ちゃんのちんこもすっかり勃起して先からぷくりと透明の液体がしみだす。俺はその溢れてきた先走りを片方の手のひら全体で亀頭に塗り込むようにくちくちと擦ってやった。
「やっ、やああ!あっ、あっ、あ!」
もちろん、もう片方の手は二本のちんこを掴んで一緒に擦っている。そこに亀頭の先に与えられる快感に紫音ちゃんは胸を逸らして俺の腕を掴んでひときわ大きな喘ぎ声を上げた。
「ね、きもちい?どう?紫音ちゃん」
「あっ、あっ、…っ、き、もち、い…っ!おとうさんより、きもちいいよぅ…っ!」
…なんだって?
喘ぎながら途切れ途切れに発した紫音ちゃんの言葉に、俺は動かしていた両手をぴたりと止めた。
[ 270/283 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]トップへ戻る