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お外で遊ぼう

翌日、また約束通り二人は昼休みに屋上へとやってきた。

「いらっしゃい、梨音ちゃんに紫音ちゃん」

昨日と同じように晴海が笑顔で二人を出迎え、克也の元へ連れられて行く。

屋上に寝転がる克也を見つけ、梨音は胸がどきどきとした。

お、お友達には、ご挨拶しなくちゃ。

「せ、先輩、こんにちは。」

梨音はありったけの勇気を振り絞って克也に挨拶をした。

「…ああ」

ちらりと梨音を一瞥した克也はひどく無愛想に言葉を返したかと思うとふいと顔をそらしてしまった。その克也の態度に、梨音はずきりと胸が痛む。

…どうして?昨日、最後の方はあんなに優しくお話してくれたのに…

克也は横目に明らかに落ち込む梨音を見て内心頭を抱え転げ回っていた。

『あああ!梨音が悲しんでるじゃねえか!違うんだ梨音、別にお前がいやな訳じゃねえんだ…!』

克也がつれない態度を取るのははっきり言って晴海のせいである。
昨晩、寝ようとした所に晴海からのメールが届いた。添付されていたファイルを開いた瞬間、克也はベッドから転げ落ちた。

「なっ、なな、な…!?」

そこには、ねこの着ぐるみを着てぬいぐるみの猫とじゃれあう真似をする梨音。携帯を持つ手がぶるぶると震える。全身の血が一気に下半身に集まる。

「…っクソが…!」

猿化に注意だと!?こんなもん見て猿にならねえやつなんざいるか!

克也はまんまと晴海の予想した通りとなった。しかし、事を満足するまで終わらせたその後。克也を襲ったのは激しい後悔。

俺…、俺は変態だったのか…。

そんなことがあって、克也は梨音の顔をまともに見ることができないのである。

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