ばれんたいん | ナノ
乱、終結?

なんとか幕を閉じたちよこれいとの乱ではあるがその結末は酷かった。俺なりに一生懸命考えて考えて約束通り一人だけに渡してやったのに、あいつらは俺の「恨みっこなしな!」という約束なんざまるで無かったかのように普通に恨み合いまくってたし喧嘩し始めたしなんなら俺に対しても文句言い出すからさすがにおねね様ばりにキレたわ。喧嘩両成敗だよ!(裏声)

その件で大変苦労したんだぞということを偶然鉢合わせた秀吉にげっそりしながら愚痴っていたのだが。

「はっはっは!そりゃ災難じゃったのうからす〜」
「笑い事ではありませんよ…まさか南蛮の甘味ひとつであそこまで喧嘩するとは」
「ま、あいつらの目的はそこじゃねえ気もするが…そこはええか。しっかし良いことを聞いたのう…ふむ、そうかそうか…」
「だいたい本来なら私へのご褒美だったのに…」
「今回でその調子だと、次回はさらに頑張ってくれるかもしれんな!」
「え?」
「からす、先の戦の一番の功績者であるお前さんは次の戦は休んどれ。ええな?」
「え、まあ、秀吉様がそう言うのであれば私に拒否権は…あの、秀吉様?なにか企んでらっしゃいます?」
「こうしちゃおれん、すぐに使者の次の訪問時期を確認せにゃ!」
「ちょ、秀吉様?秀吉様聞いてます!?ちょっと!?」


一難去ってまた一難。この時ぼんやり感じた嫌な予感は、一ヶ月後に再び起こる仁義なき戦いを意味するものだったのだ…




(To be continued...)




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