「皆さん、プレゼントはきちんと用意しましたか?」
「なんでこいつらまで呼んでん。それだけが意味わからんわ」
「それはこちらの台詞だね。せっかく呼ばれたからワクワクしてたのに、まさか君までいたなんて」
「つかなまえに呼ばれた時点でセットなのは分かってたけどな。やっぱ実際に見ると腹立つ」
「誰一人として返事してくれない」
「僕はちゃんと用意したよなまえくん。当然でしょ?」
「俺だって用意してるし。期待してろよなまえ」
「アホか、交換やねんから誰に当たるかわからんねんぞ」
「そう言うブランチさんはちゃんと用意してますよね?プレゼント」
「ったり前やろ誰に聞いてんねん」
「もしも万が一なまえくんのが当たらなかったとしても君のだけは欲しくないな」
「爽やかスマイルの無駄遣いやめてくださいココさん」
「こいつなまえが関わるといつもの倍黒くなるよな…」


プレゼント交換スタート!


「じゃあ時計回りで行きますね」
「待って。席順が納得いかない。僕もなまえくんの隣がいいです」
「真顔で挙手して何言ってんだお前」
「なまえが自分で決めてここ座ったんやから文句言うなや、いちいちうっさい奴やのォ」
「(めんどくせー…)あれです、ほら、前向きに考えましょうココさん。俺と向い合わせでいいじゃないですかそこの席」
「よし、再開しようか」
「こいつ…!」
「回しますよ…うわ、サニーさんのやつすごい臭う」
「臭ェみたいな言い方すんなし!いい匂いって言え!」
「なまえのはえらいちっちゃいやんけ」
「大きさよりも気持ちを込めたので」
「ブランチのは…甘い匂いがする。お菓子かな」
「ココのはすっげ重てぇんだけど…なんとなく想像出来たしこれ…」
「そろそろ止めますね……せーのー、ストップ」
「…っしゃきたあああ!なまえのやつ…ってやめろココ!毒出てるし!」
「よかったねサニー…羨ましいな…」
「うーわ最悪ワシのん大外れやんけ…」
「俺はブランチさんのでした」
「心なしか微笑んでるように見えんのは気のせいかなまえ」
「こいついっつも無表情やからわかりにくいよなぁ…」
「僕はサニーのプレゼントか…嬉しいな…はは…」
「初めてだよんな嬉しくなさそうに嬉しいって言われんの!」


それではオープン!


「さっそく開けるぜ…あ?キーホルダー?」
「それ、すごいんですよ。願いを込めて相手にプレゼントすると、叶うんだそうです」
「へー。ちなみになんて込めたわけ?」
「貰った人への幸せを願いました」
「……サンキュー」
「なんやねんその雰囲気やめろや」
「サニー帰り道は背後に気を付けてね死相が出てる」
「こえーよ!」
「ブランチさんのはなんですか?」
「あー、これなあ、なんか、めっちゃ不吉やねんけど」
「不吉だなんて失礼だよ。それはちゃんとした魔除けアイテムなんだから…ああそうかブランチ、君自体が妖怪だから嫌悪感が拭えないんだろうねなんたって魔除けだからねこれは申し訳ないことをしたなすまないねブランチ」
「すっげえ嬉しそうだし…」
「これ俺が当たっても危なかったですよね…」
「大丈夫だよなまえくん!君が持てば必ず魔を払ってくれるからね。例えば天狗とか」
「ワレマジでぶっ飛ばすぞコラァ」
「ちなみに僕のは…香水か」
「俺が独自で調合したスペシャルフレグランス、とくと味わえよココ」
「そんなにスペシャルなら僕が使うなんて勿体ないな。交換しようよサニー」
「ざっけんな誰がするかァ!」
「じゃあ俺も開けますね……うわ、」
「うわ?」
「どうしたのなまえくん!まさか如何わしい物が…!?」
「んなもん入れてへんわお前と一緒にすんな!」
「……ケーキですか?」
「…ミニやけどな。今日作ったやつやからはよ食えよ」
「……ありがとうございます…」
「んなガン見しやんでも消えへんって」
「いや、でも、食べるのもったいないなあって…」
「アホか。食べてくれやなそいつも困るわ」
「それもそうですね。ちゃんといただきます」
「おー」
「……俺らやっぱりお邪魔だったんじゃね?」
「そうだね。邪魔者は邪魔者らしく」
「ああ。こっそり帰るか」
「とことん邪魔してやらなきゃね」
「だから爽やかスマイルの無駄遣いやめてくださいってば!」



Merry X'mas...☆

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