よそでやれ | ナノ


ニックネームを決めましょう  



「はい!今日も練習でお疲れの中集まってくださりありがとうございました!箱学チャリ部メイド喫茶支配人のみょうじです!」
「「「支配人!?」」」
荒「この数日でなんでそんな昇格してんのなまえチャン!」
「監督からもふくからも承認を得てるので文句とかは一切受け付けませーん!」
東「フク!さすがに支配人はやらせ過ぎではないか!?」
福「しかし他にこのメンバーを器用に従わせられる人材がいない」
新「人望ってやつだな支配人」
泉「それもあるんでしょうけど、何より荒北さんの影響が強いんでしょうね…あの人は福富さんかみょうじさんくらいしか操れないというか…」


「さて、先週は出し物が決定したところで終わったよな?ということで今日はみんなのニックネームを決めようと思う!」
真「ニックネーム?」
葦「あー!そういえば俺まだみょうじさんからニックネーム貰ってない!欲しいです!」
「ああ、そういえば葦木場くんと銅橋くんはまだだっけ。でもそっちじゃないんだ。全員のメイドさんの時のニックネームのこと」
黒「いらねえでしょ絶対いらねえ」
「おい!即答やめろ!」
銅「黒田さんの言う通りだぜ!ただでさえ着たくもねえメイド服なんか着せられんのに…!」
「いーや!ダメだ!ニックネームがある方が愛着もわくし指名もしやすいだろ!」
銅「ダメだの意味がわかんねえ!」
「ダメなものはダメだ!支配人の言うことはー!?」
葦・真「「ぜったーい!」」
「ということでニックネームを決めようと思いまーす!」
荒「すげえななまえのやつ、すっかり不思議チャンコンビ手懐けてやがる…」
東「手懐けられてるのはあの二人だけではないぞ自覚ないのかお前は」


「とりあえず可愛らしい女の子っぽい名前がいいよなと思ったので、何日かかけて考えてきたニックネームを発表するな!気になるようだったらみんなで話し合って訂正しようってことで進めていくぞ!まずはふく!」
福「よし。来い!みょうじ!」
黒「いや別に取っ組み合いするんじゃないっスから…」
「ふくはりんごが好きだろ?なので、りんごちゃん!」
荒「はい訂正」
「ちょ、待てやす!早い!ひどい!」
黒「りんごちゃんて、単調にもほどがあるでしょ」
東「前々から思っていたが、お前のネーミングセンスは少し酷すぎるぞなまえ!ほとんどそのまんまだし!」
「えっ、い、今まで特になにも言わなかったくせに急にダメ出しされた……あ、でも見ろ!ふく本人はオーケーみたいだぞ!?」
東「なにっ!?」
荒「おいおい正気かヨ福チャン!」
福「むしろなぜ否定されるのかがわからん。俺は、りんごちゃんだ!」
「ふく〜!」
銅「みょうじさんは天然属性の人と相性良すぎなんだよなぁ…」


「ではでは気を取り直して…次!やす!」
荒「ったく……信じてるぜなまえチャン…」
「ガブガブポーズからの、ガブ子ちゃん!」
荒「はい訂」
新「似合うじゃねえか靖友」
荒「ああ!?ふざけんなどこかだヨ絶対嫌だ訂せ」
葦「ガブ子ちゃんってすごく強そうな名前ですね!いいな〜」
荒「メイドなんだろ強さなんか求めんじゃねえ!いいから訂」
泉「ということはこの流れでいくと、僕は、アブ子……!?」
荒「なんでちょっと嬉しそうなんだヨバァカ!つかオメーらさっきからわざと被ってきてナァイ!?」
「ちなみにいちのニックネームはアンディとフランクを合体させたフランディちゃんにしてたんだけど」
東「急に謎のセンスを発揮するな!」
黒「完全に外人じゃないスか!」
泉「ふ、フランディ……いい…いいですみょうじさん…素晴らしい…!アブ!」
銅「それでいいのかよ泉田さん!」
「よーし!じゃあやすといちのニックネームも問題なし、と」
荒「待てよおい俺オーケーなんか一言も言ってね」
福「文句を垂れていても問題はなにも解決しないぞ。すべて受け入れて前に進め、ガブ子」
荒「そのニックネームのせいで全部台無しなんだけどォ!?」


「はい、じゃあ次で三年はラストだぞ!しんとぱち!」
新「期待してるぜ、なまえ」
東「恐ろしい…恐ろしい…!」
「しんはウサ吉と仲良しだから、バニーちゃん!」
泉「バッ……!」
新「ヒュウ!」
「ぱちは眠れる森の美形だから、オーロラちゃん!」
東「!!!」
黒「あっ、なんだ、意外とまとも…」
「意外とってなんだ!くろお前最近失礼だぞ!」
新「いいねえバニーちゃん。オーケーだぜなまえ!」
真「なんだかニックネーム本格的になってきましたね〜。東堂さんはどうなんですか?」
東「………………なまえ……」
「ん?なんだ、ダメか?結構捻ったつもりなんだけどな」
東「…………いや、支配人」
「え!」
東「俺は…メイドオーロラとして…一生お前に着いていくぞ、支配人…!」
「お、おう!?一生!?」
荒「どんだけ嬉しかったんだあいつ…」
泉「期待してなかった分余計に反動が大きかったんでしょうね…」


「さてさてどんどん行くぞ!次は二年生!いちはフランディちゃんで決定なので、くろと葦木場くん!」
黒「なんかもう読めてきましたよ…絶対猫関連だ…」
葦「うわーなんだろなんだろーすごいワクワクするねユキちゃん!」
「まずくろは、雪成からのゆきのちゃん!」
黒「猫まったく被ってねえ!!」
「ふっふっふ、予想されてるだろうと思ってあえてうらをかいてみたぞ。で、葦木場くんは拓斗からのたっとちゃん!」
黒「ちょ、なんか俺ら適当すぎませんか!?たっとちゃんて!」
「え、そ、そうか?可愛いかなあって思ったんだけど…」
荒「いっちょまえに文句言ってんじゃねえぞ黒田ァ!俺なんかガブ子だぞコラァ!」
銅「荒北さんの心の叫びが…」
葦「えー、でも俺は嬉しいけどなあ。みょうじさんが考えてくれたってだけでも嬉しいです!ありがとうございます!」
「あ、葦木場くん…なんでそんなにいい子なんだ…!くろとは大違いだ!」
黒「ええ!?いや、べ、別にゆきのちゃんでいいっスけど!」
「当たり前だ訂正なんかさせないぞ!」
黒「なんか今日すっげえ風当たり強い気がする…」
葦「たっとちゃん〜たっとちゃん〜♪」
黒「変な歌作んなよ浮かれすぎかよ」


「それじゃあ最後は一年生コンビ!がくと銅橋くんだな!お待たせ!」
真「わーい待ってましたー」
銅「もうここまできたら文句も出ねえよ…」
「いい心がけだぞ銅橋くん。まずはがく!羽が生えるからつばさちゃん!」
東「おお!そのまま羽子ちゃんとかにならなかったのか!成長したななまえ!」
真「つばさちゃんかあ… 普通に女の子っぽいですね、了解でーす!」
「そして最後!銅橋くんはお肉が好きだから、カルビちゃん!」
銅「なんであえてのカルビ!?」
「お肉の名前の中で一番ピンときたんだけど…じゃあタンちゃんとかホルモンちゃんとか…」
銅「っ、いいっスもうカルビでいいっス!余計ややこしくなる!」
「そう?じゃあカルビちゃんね!一年生は偉いな〜いつまでも文句言わずにすぐ受け入れてくれるもんな〜」
荒「オメーが俺のだけ適当に決めっからだろォ!?」
「適当だなんて失礼だぞ!ガブ子ちゃんが一番気に入ってるのに!」
荒「へっ、あ、そ、そーなのォ…?ならいいけどさァ…」
福「…どうだ、やつを支配人にして正解だっただろう」
新「間違いねえな」


「はーい!これで無事に何事もなくニックネームを決定することができました!ありがとうございまーす!それじゃあさっそく呼んでみるから元気よく返事するように!りんごちゃん!」
福「はい!!」
「素晴らしい!ガブ子ちゃん!」
荒「は…はーい…」
「ちょっと小さいぞー。バニーちゃん!」
新「はい」
「爽やか〜!オーロラちゃん!」
東「うむ!」
「うむ?フランディちゃん!」
泉「アブ!!」
「おいなんか自由になってきてるぞ。ゆきのちゃん!」
黒「はい…」
「ゆきのちゃんも元気ないなあ。たっとちゃん!」
葦「はーい!」
「可愛い〜!つばさちゃん!」
真「はーい」
「よーしいい感じに続いてるぞ!カルビちゃん!」
銅「ブハッ!」
「お、おう、まあよしとするか……ということで、みんな自分の名前はしっかり覚えておくよーに!俺も忘れないように今後はこっちのニックネームで呼ぶようにするからよろしくな!それじゃあ今日はこれにて解散!ありがとうございました!」




(文化祭当日まであと20日!)


160518

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