よそでやれ | ナノ


泉田くんと絡む  



「アブ!アブ!アブ!」
「………(じー)」
「アブ!アブ!アブ!」
「………(じー)」
「アブ!アブ!…アブ…」
「………(じー)」
「………あの、みょうじさん」
「む?」
「僕の体に、何かついていますか?」
「ああ、ついている。いつも思ってたけどすごい筋肉だな」
「っ!あ、ありがとうございます!」
「ちょっと触ってみてもいいか?」
「えっ」
「え?」
「あっ、いえ、すみません取り乱しました!(フランク、君も感じたかい?鋭い殺気が飛んできた気が…)」
「やっぱり気持ち悪い?」
「いえそんな!僕の筋肉でよければどうぞ」
「やった!失礼します!(つんつん)」
「どうでしょうか」
「硬い!すごい!強そう!」
「ありがとうございます!」


「あああああ!今日はあっちーなァ!空調ぶっ壊れてるんじゃナァイ!?」
「荒北さん?」
「あ、やす」
「暑すぎてジャージなんか着てられねーっつーのォ!(バッサー)」
「どうした靖友、急にジッパー全開にして」
「あちーんだよ黙ってろ新開」
「暑いのなら外に行けば解決すると思うぞ」
「なまえチャン的確なツッコミいいからァ。それよりほら、俺の体は?」
「は?」
「は?じゃなくてェ、」
「やすの裸なんか見慣れてるからなあ」

「「「え」」」

「…え?」
「……なまえ、おめさん…それは…」
「え、なに、なんだ、俺変なこと言った!?」
「見慣れてるって、みょうじさん…」
「なんで顔赤いんだ泉田く…え!?ち、違うぞ!そういう意味で言ったんじゃないぞ!ほら、子どもの頃よく風呂一緒に入ってたから!」
「いいんだぜなまえ、なにも隠すことねえだろ?おめさんたちは付き合ってるんだから」
「よくない!お前たちは果てしなく酷い勘違いをしてる!やめろ!」
「お付き合いされていることは知っていましたが、もうそんなに進まれていたなんて…アブゥ…」
「素で驚くのやめて泉田くん!せめてしんみたいに弄られる方がマシだ!ていうかお前も否定しろやす!」
「なまえチャァン、俺もう嫁に行けねェ…」
「馬鹿野郎!!」





(take2)


「暑すぎてジャージなんか着てられねーっつーのォ!(バッサー)」
「!」
「どうした靖友、急にジッパー全開にして」
「あちーんだよ黙ってろ新か…え、何してんのなまえチャン」
「ジッパーを上げてる」
「なんで!」
「なんでも」
「…な…なんか怒ってるゥ…?」
「…あんまり俺以外に簡単に肌見せるな、バカ」
「ヤベーなまえチャンにキュン殺される」

「俺達すっかり蚊帳の外だな」
「みょうじさんも実はヤキモチ焼きなんですね…」







151221

[ ]