よそでやれ | ナノ


させてください  



(診断ネタ)




「なまえチャァン…」

後ろから猫撫で声と一緒に伸びてきた腕。腰に絡み付いてきたそれは、俺の体の感触を楽しむように力強くなったり動き回ったりしている。

「可愛いネ。緊張してる?」

ぴたりと密着した体。肩に乗せられた顔から発せられる声は耳に直接吹き込まれているようだ。生暖かい吐息が絶えずかかるのがくすぐったい。

「なまえチャンってどうしてこんな甘そうなニオイがすんのかなァ、」

はあっ、とわざとらしく一際大きな吐息。だんだん息が荒くなってきた。骨張った大きな手が体を撫で回してくる。特に抵抗もせずにされるがままでいると、首筋に舌が這うのがわかった。たまにチクチク当たる歯が痛い。

「んっ、はあ、なまえ…っ」

無理やり体をやすの方へ向けられた。我慢できない、そんな顔して俺を見てる。

「なあ、ダメェ?俺、もう無理だって…」

肩を強く掴んで、懇願してくる。

「頼むってなまえ、させてくれヨォ…耐えらんねーよこんなの…ほらァ、ねえ、しようヨなまえチャン、ほんとはしてほしいんだろォ?お願いだよ一回だけでいいからさァ…!」
「なにをしたいんだ」
「……なまえチャンとキスしたい」
「ならダメだ。約束しただろう。あと三日我慢しろ」
「無理だヨォオオオオあと三日もキスできないなんて考えらんねーヨどう考えても無理だヨ死んじまうヨ!」
「そんなことで死ぬやつなんかいない。もう時間だから帰る」
「アッ、待ってよなまえチャ…!」
「いいか、寝込みなんか襲ってみろ、期限延ばすからな」
「なら密着した時点で拒否しろヨ!勘違いすんだろォ!?」
「その方がいまのお前には堪えるだろ」
「このドS!!」
「おやすみ」






「すごいななまえ、怒るとどんな絡みも真顔で対処するのか」
「夜這いはしていないだろうな荒北」
「してねーヨ…けどやっぱどう考えても割に合わねーよォ…なんで五日も禁止されなきゃいけねーんだよォ…」
「一体何しでかしたんだおめさん」
「やめてって言われたのに我慢できなくなってキスしたァ」
「それだけ?」
「……部活中に」
「「「お前が悪い」」」





「キスしよう」を荒北風に伝えると「キスしようよぉ…ねえ…しようよぉ…お願いだよぉ…させてよぉ…ねえ…ほらぁ…」になります。
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