(診断ネタ)




「やめてくれ」

愛してる。そう言った途端に耳を塞いでしまったなまえ。あーそうかよ、そんなもん聞きたくねえってことかよ。

「…いいヨじゃあ。ずっと塞いどけよそれ」
「………」
「愛してるよ。オメーがいくら否定しようが拒否しようが知ったこっちゃねー。好きだった。ずっと。気付くのが遅かっただけで、ずっと前からお前が欲しくて欲しくてたまらなかった。そばに置いて、どこにも行かないようになにかで繋いで、俺しか見えないようにしたい。独り占めしたい。俺のことだけ考えててほしい。願うだけじゃ無理だってのはわかってるから、だから伝えにきたのにそれかよ。なあ、俺には気持ち伝える権利もねえってのか。なんでだよ。あんまりじゃねーか。友達だからか？幼馴染みだからか？それで嫌だっつーんなら今すぐにでも絶交してやるよ。だからさあ、ただの男として俺のこと見てくれよ。絶対幸せにしてやるからさあ。なあ、なまえ、俺、」

言葉が喉につっかえて出てこない。その代わりとばかりに出てくる涙が邪魔で力任せに目を擦ったら、求めてやまない優しい手が伸びてきた。

「ごめん、やす」

そう思うんなら俺のこと愛してくれよ。











「……っつー夢見た」
「ベタな上に重いな」
「ねー、愛してるよなまえチャン」
「俺もちゃんと愛してるから泣かないでくれやす。辛い」




【荒北→マネ主の場合】
愛してると伝えたら相手は聞きたくないと耳を塞いだ。それをいい事にどうせ聞こえないと思いの丈を話していたら、涙が出てきた。叶う事の許されぬ恋は重たい物だと初めて知った。
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