吠舞羅で男主 八田


「美咲ちゃんあれ頂戴」
「はい先輩!」
「ん、ありがとう」
「なんや、そう聞いてるとお前ら夫婦みたいやな…」

ぼそっと言ったこの言葉に美咲の顔が真っ赤になる
それを見た葵はニヤリと笑い近くにいた美咲の腰を抱き寄せ自らの膝に座らせた
自然と顔が近くなる、それに耐えきれず慌てふためく美咲

「なっ、あぁぁぁぁ!せ、先輩何してっ!!」
「美咲…なんだったら本当に夫婦になっちゃおうか…?」

そう言って美咲の唇に触れ顔を近付けていく、それに美咲は耐えきれずぎゅっと目を閉じた。
そして唇を構えていた美咲だったが、ちゅっと小さなリップ音が響いたのは頬の方だった。

「美咲ちゃんそんな構えないでよ」
「う、ぁ…あっ…!」

美咲は先ほどよりも顔を赤らめ、声にならない声を出しながら物凄い勢いでBARを出て行った。

「…葵ちゃんからかい過ぎやで」
「えー俺は割と本気だったんだけどなぁ」

そう言って美咲の走って行った方角を愛おしそうに眺めていた。



美咲と先輩



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