「仲直りできたんだね! よかったよ」
「お茶子には迷惑かけたよ、申し訳ない」

全然ええよ、とへらりとした笑顔を私に向ける。
次の日の朝、しっかりと学校に来た先で待っていたのはお茶子。
……だけではなくて、学校をいきなり休んだことを心配してくれた人とか、勝己くんの様子を見て察してくれた人達。
たくさんの人に迷惑をかけてしまったことに、少しだけ――かなり? 反省した。

「でもちゃんと学校来てくれてよかったー!」
「そうだよ……ウチらまで学校楽しくなくなるとこだった」

また皆でお昼食べようね、と透ちゃんが嬉しそうに飛び跳ねる。
男子も交えて談笑していると、お決まりのBoomという効果音を出しながら、勝己くんが私の方へ歩いてきた。
ぐい、と肩のあたりを掴んで引っ張られる。

「おいなまえ……テメェ俺がいるくせに何他のやつの所チラついてんだよ」

勝己くん、と声を漏らして見上げた。
行くぞと私を引っ張る腕からは、ふわりと甘い匂いが漂った。
きっとニトロの匂いだ。
いつもの勝己くんの匂いで、ひどく安心した自分がいた。
ねえ勝己くん、しってますか。
その甘い匂いが大好きです。



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