涙の海
まるで死んじゃうみたいな
そんな顔をして泣いている
僕自身の姿を見つけた
どうしたのって
話しかけてみても
どうやら聞こえてないみたいだ
涙の海に
囲まれてしまって
何処へも逃げられなくて
それなのにまだ
零し続けているんだ
誰も
その手を握ってくれないというなら
僕が
僕自身が
差し伸べてあげる
その手よりも
大きくなったこの手で
掴んで 握って
そこから連れ出してあげる
僕の声を聴いて
僕自身の声を
その耳を澄ませて
泳ぐよ
僕を連れて
呼吸も忘れるほどに
何度も何度も
涙を掻き分けて
ここから
抜け出すんだ
溢れ出る僕の涙を
溶かしてくれるような愛に
此処ではない何処かで
出逢うために