それでもいいから



人込みの中に

ひとり立ち尽くして




君の声を探すよ




別に気が狂ってるわけでも

病んでるわけでもないんだ




もう逢えないことは

なんとなく分かってるから




もう手を繋げないことは

なんとなく分かってるから




せめて

僕の耳に馴染んだままの

君の声が聞きたいだけなんだ




なんて




こんなところに

居るはずもないのに




狂ってなかろうが

病んでなかろうが




僕は本当にバカだな




それでもいいから

構いやしないから




こんな僕を見て何処かで

笑って欲しいよ




どうか




笑って欲しいよ








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