やめるわけない



変な夢を見た




景色はいつもと変わらないのに

夢の中の僕は何故だか




自分より優れる人を羨むのをやめ

何事に対しても悲観的になることをやめ

手首に傷を増やすことをやめ

存在価値が無いと嘆くのをやめ




死にたいと思うのを


やめた


本当に変な夢だった

僕は何も無かったかのように

再び瞼を閉じる




そんなこと

この僕がどうしたって

やめるわけないと思ったから










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