分かんないよ



鏡に映る顔も

水溜りに映る顔も

全部全部

嫌いだ。




何のために僕は

こんなところで

息をしてるんだろう。




何のために僕は

こんなところに

生まれてきたんだろう。




へらりと笑ってはみたけど

表情とは裏腹に

大粒の涙が零れていく。




汚い、と思いながら

袖で拭えば

今度は溜め息が零れた。




この先僕自身が




息をしていることを

生きていることを




楽しいと

嬉しいと

幸せだと

思える日が来るの?




そっと俯いてから




分かんないよ、と僕は僕に返した。








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